陰謀説も浮上。誰がJOC竹田会長を「6月退任」でクビにしたのか

uttii20190320
 

3月19日、JOCの竹田恒和会長が6月の任期満了をもって身を引く意向を表明しました。本人は「後進に道を譲るため」としていますが、東京五輪の招致を巡る汚職疑惑が大きな理由となっていることは否めません。この騒動を新聞各紙はどう伝えたのでしょうか。ャーナリストの内田誠さんが、自身のメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』で詳細に分析しています。

JOC竹田会長の「6月退任」を新聞各紙はどう伝えたか

ラインナップ

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…「JOC竹田会長 6月退任」
《読売》…「竹田JOC会長 退任表明」
《毎日》…「「透析再開」要請聞かず」
《東京》…「竹田会長 6月退任」

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「竹田会長 耐えきれず」
《読売》…「親の体罰禁止 法律で」
《毎日》…「外圧 竹田氏に引導」
《東京》…「イメージ悪化 耐えきれず」

ハドル

各紙の全体像を示しながら、共通テーマを「竹田退任」としてやってみることにします。

IOCの水面下の圧力

【朝日】は1面トップから2面の「時時刻刻」、14面社説、23面スポーツ欄、38面社会面まで、「竹田退任」一色の紙面。23面には一問一答も掲載。

1面には「はやぶさ2」の成果、患者殺害事件の再審決定、地方圏の住宅地地価上昇の重要ニュース。3面はいよいよ始まる統一地方選第一弾中心の紙面になっている。

uttiiの眼

「竹田退任」については、2面の「時時刻刻」が大きな紙幅を割いている。見出しを列挙してみる。

  • 竹田会長 耐えきれず
  • 圧力・批判 国内外で噴出
  • IOC イメージ悪化懸念
  • 疑惑解明 終わりにするな(視点)

記事は、昨日の理事会の後、記者会見した竹田氏が、退任の理由を飽くまで「世代交代」と言い張ったことに対し、「実際は違うと断言。本人の意向を含め、会長続投が基本路線だったのが風向きが変わったのだという。

記事はここから「竹田批判」の具体的な中身を列挙し始める。

1月の会見で質問を受け付けず世論の反感を買ったこと。定年制に例外を設けようとしてスポーツ庁の動きに反するとされたこと。20年大会組織委員会内部からも批判が出ていたこと。仏司法当局による身柄拘束を恐れて海外渡航ができなくなり職務に支障が出たこと。そしてJOC常務理事会では、本人を前にして「続投への異議が唱えられるに及んだこと。

海外からの目も厳しくなっていたようだ。7月に予定されている開幕1年前のイベントへの出席を求められたIOCバッハ会長は、竹田氏の疑惑を理由に断ってきたという。これは重要なサイン”だったのだろう。

IOCは捜査に協力する中、具体的な情報を得ている可能性があり、疑惑報道が続くことによるイメージダウンを恐れて竹田退任を裏で画策してきたと《朝日》は言っている(具体的には何も書かれていないが…)。

記者による「視点」は、招致活動の大詰めで電通が推薦したコンサル会社に支出された2億3,000万円の意味は、皆分かっていたはずだとして、竹田氏以外にも、招致委に出向していた文科省や外務省の官僚、都庁の役人を含むオールジャパンで承認した契約だった点を強調。だからこそ、竹田氏退任で幕引きにするなと言っている。

23面記事は、招致に成功した後のJOC弱体化について重要な議論をしている。100億円に拡大した国のスポーツ振興資金についてはその一部しか任せられず、競技団体の不祥事のときも、対応を主導できなかったなど。

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