中国の最大かつ真の弱み「他力本願」を狙い撃つ、米国の兵糧攻め

 

このように、アメリカの台湾政策は確実に変化してきているのです。ところが、日本では生命線であるはずの台湾情勢について、あるいはアメリカの対台湾政策について、あまり報じられませんし、日本人の関心も薄いのが現状です。

むしろ、沖縄基地問題についてはあたかも日本政府とアメリカが悪者のような報じ方をメディアや知識人が行っていますが、南シナ海、東シナ海をめぐる中国軍の軍事進出や、台湾を含めたアジアの安全保障についてまったく論じられないのはなぜなのでしょうか。

中国や韓国はアジアにおける日本の存在を大きくしないために歴史問題をいつまでも持ち出すのです。それに同調して反日・反米行動を続ければ、アジアでの覇権を狙う中国の思う壺です。それも中国の「正しい歴史認識」に洗脳されているからなのでしょう。

台湾はかつて日本でした。前述したように同一の文明圏だった時代もありました。中国以上に日本と台湾は近いのです。日本には、台湾周辺地域をふくめ、東アジアの安全保障について一定の責任があるはずなのです。そのことに、日本政府も日本人も、もっと目を向けるべきです。

image by: Alexander Khitrov / Shutterstock.com

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