韓国で「クーデター」の声も。朝鮮半島を襲う「End Games」の結末

 

End Gamesとはどのような内容を指すのでしょうか?1つ目は、すでに述べている米国の韓国離れです。それは第1回目の米朝首脳会談後から進んでいたようですが、加速し、不可逆的になったのが第2回目の米朝首脳会談直後からのようです。

第2回米朝首脳会談が物別れに終わった理由は、いろいろな形で語られていますが、大きな要因の1つが、韓国の文政権のアメリカと国際社会への『裏切り行為』だとされています。その内容は、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議を無視する形で北朝鮮に対して瀬どり行為をしていたことに始まり、文大統領がはしゃぎ過ぎて、米国からの再三のストップ要請にも関わらず、独自に海外を回り、ローマ法王にまで訪朝を促すなど、完全に欧米諸国をあきれさせたことにあります。

第2回米朝首脳会談の“成功”を信じて、いろいろと水面下で北朝鮮に“空約束”をしていたようですが、会談が“失敗”に終わったことを受け、完全に国際社会では四面楚歌の状況になりました。それを受けて、韓国国内でもバッシングが激化し、今や政権内部でも「現政権に対するクーデターやむなし!」という声が上がってきているようです。

今回のアジア太平洋地域での米軍展開の大転換の背景には、この“クーデター”に巻き込まれたくないとの思いもあるのでしょう。実際に駐韓米国大使が、トランプ大統領に進言し、軍の再編成と韓国からの撤退開始を勧めているようです。

2つ目は、韓国をターゲットとした経済的なEnd Gameです。こちらについては、「不穏な動きを感じて…」ということで、アメリカのビジネスが最近、次々と韓国から撤退するか、規模を大幅に縮小していること(ほとんどが撤退前の処理のための部隊が残っているのみ)から読み解けます。

そして同じ動きが日本、中国、ロシアのビジネスにも見られるようになってきました。次々と韓国企業とのパートナーシップを切り、投資を引き上げる動きに出ています。日本の報道では、徴用工問題を始めとする日本に対する挑発を受けて、ついに!といった感じで伝えられていますが、ロシア企業も、どこにでも進出していくといわれる中国の資本も相次いで韓国離れを進めています。

その煽りでしょうか。世界に誇る(!?)韓国企業サムソンの業績も大幅に悪化しているようです。また韓国離れは、中国、アメリカ、ロシア、そして欧州各国の国内・域内市場でも進んでいるようで、事態は深刻だと思われます。

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