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NY在住日本人が教える、日本の雑誌には決して載らない散歩コース

ニューヨーク在住のりばてぃさんが、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』で、日本のガイド本ではめったに取り上げられない、ニューヨークの「とっておきのお散歩コース」を紹介してくれました。10連休は終わりましたが、これからがお散歩にピッタリの気候のニューヨーク。いらっしゃる予定の方は、ぜひご参考に。

NYのとっておきの「お散歩コース」!

改めてニューヨークのお気に入りのお散歩コースを紹介しましょう。

(1)歩いて楽しいNY

すっかり暖かくなったニューヨーク。お散歩が楽しい季節になった。いろいろな楽しみ方があるニューヨークだが、特に、女性にとっては個性豊かな様々なお店を見て周るだけでもかなり楽しめるのも魅力の1つ。

そんなわけで、日本の旅行ガイド本や雑誌のNY特集などでは、ニューヨークのショッピングエリアが取り上げられることも多い。例えば、ミッドタウンの5番街やSOHOなどが代表的なエリアだろう。でも、他にもいろいろニューヨークには魅力的なショッピングエリアが存在する。

今回は、日本の旅行ガイド本や雑誌のNY特集などでは滅多に取り上げられることがない、とっておきの「お散歩コース」をご紹介しよう。

その昔、産業発展期のニューヨークの中心的なエリアだったダウンタウンのユニオン・スクエア界隈の「お散歩コース」だ。かつてのニューヨークの中心地だけありこの界隈(特にブロードウェイ沿い)には味のある美しい建築様式の歴史的建造物が多く立ち並ぶ。昔からこの地でビジネスを続けている老舗の名店も多い。

14丁目のユニオン・スクエアから北上し23丁目にあるマディソン・スクエア・パークまでの間ということで、公園と公園の間の非常に穏やかな雰囲気が漂っているのも魅力の1つだろう。

しかも、このような魅力があるにも関わらずあまり観光客が訪れる場ではなく、比較的地元の方々が多いエリアでもある。

(2)お散歩コースのスタート地点

お散歩コースのスタート地点はユニオン・スクエア

せっかくユニオン・スクエアを訪れるのなら、月水金土がお薦めだ。なぜならNY最大規模の、グリーンマーケット(青空市場)が開催される日。

ニューヨーク近郊の農家の皆さんのテントがずらりと並ぶ楽しい青空市場。ここでは、ニューヨーク産かつ、自分で収穫、生産、加工(材料の一定の割合以上が自作)したものしか売れないルールになっているため、NYの地元産のフルーツや野菜やお肉、魚他、ジュースやワイン、ビールなどなど旬のものばかりが並ぶ。

春のこの時期ならではのものには、春らしいお花やガーデニング用の苗も出ているので、みてるだけでもほんわか気分に。

しかも、このグリーンマーケットから学べる点も数多い。例えば、「オーガニック」という言葉や概念はニューヨーク発祥だが、グリーンマーケットはオーガニック商品のメッカでもある。オーガニック関連の最新トレンドを知れる市場でもある。中には、商品化されたばかりのジャムやジュースなどがあったりする。

また、グリーンマーケットは地元産業を支援するのも重要な目的のひとつ。地元のものを消費することで得られる経済効果は非常に高く、日本国内での地域活性化にも非常に参考になること満載となっている。

いろいろ勉強になる要素はあるけども、このグリーンマーケットは、地元ニューヨーカーが多く集まるため、単純に地元ニューヨーカーの生活を垣間見れる場所としても楽しめる。

ご参考:
春のニューヨークの青空市場
ニューヨークのユニオン・スクエア風景

続いて、このスタート地点で覚えておくと良いのが大型書店の「バーンズ&ノーブル」(Barnes & Noble)。NY最大規模の店舗となっており、書籍だけでなく様々な雑貨も取り扱う他、ユニークなところでは、「男女の出会いの場」のベスト・スポットに選ばれたことも。

ちなみに、1階はレジと新書と雑貨コーナー。2階は児童向け学習書籍コーナーと、子ども向けのおもちゃやグッズ。公文のドリルなども売られている。3階は雑誌やビジネス書コーナーで、スターバックスも入っている。カフェ席があるのもここ3階。

電子書籍がこれだけ普及してもまだまだ紙で読みたいという方は多く、店内の本や雑誌をカフェ席に持ち込んでコーヒー休憩する時に「相席良いですか?」なんて声掛けから、話が弾んで出会うなんてこともあるのかも?

書店部分では最上階となる4階は本のサイン会やイベントエリアとなっていて、過去には、お片付けコンサルタントのこんまりさんがここでサイン会を開催。

ちなみに、2階と3階に比較的綺麗なトイレがあるのでお子さん連れでも安心して利用できる。

ご参考:
こんまりさんの巫女オーラ!! NYの本屋さんのイベントで近藤麻理恵さんにお会いしました!!!
男女の出会いの場Best Spot in NYC!
あの日本の公文式がニューヨークで爆発的に成長中?

…と、以上、スタート地点のユニオン・スクエアとその周辺についておさらいしたところで、いよいよ出発だ!

(3)ウィンドウショッピングが楽しい

ブロードウェイ沿い、ユニオン・スクエア北西の角がスタート地点。実は、この角地がさっそく見どころポイントの1つ。なぜならそこは定期的に変わるパブリックアートの展示場所、かつ、ストリートミュージシャンやパフォーマーの活動スポットになっているから。

中には、世界的なニュースになるようなパブリックアートが何気なくひょっこり登場していることもよくある。

ご参考:
今年からニューヨークに登場したアンディ・ウォーホールさんの銀色の銅像

バイオリン演奏に思わず踊りだすちびッ子たちも。

ご参考:
ニューヨークの街角バイオリニスト

この角地は道路の一部が歩行者用プラザとなっているので、すぐ横の大型ペットショップのPetcoが犬や猫の養子イベントを開催したり、企業による商品プロモーションが開催されたりもする場となっている。

それでは、スタート地点の見どころを楽しんだところで、いよいよ、ブロードウェイを北上。この通りは、味のある美しい建築様式や歴史的建造物のレンガやコンクリートが独特で、とても雰囲気が良い。 立ち並ぶショップのショーウィンドウも面白いものが多く、特に、見逃せないのは「ABCカーペット&ホーム」(ABC Carpet & Home)。見る度にユニークでクリエイティブの高さを感じるショーウィンドウとなっており、過去には、ベトナム出身の禅のお坊さんによる書道作品を展示するギャラリーになっていたことも。

ご参考:
NYの街角で見かけた「書道瞑想」?! Calligraphic Meditation: The Mindful Art of Thich Nhat Hanh

ショーウィンドウだけでなく、当然、店内もユニークでクリエイティブ。もともとは、店名のとおり、カーペット屋さんとして1897年に創業したが、1988年以降、ビンテージ系家具の販売をはじめたことで売上急増。

今では、各種カーペット、アンティーク系の家具、インテリア、照明、雑貨、キッチン用品等を取り扱うセレクトショップとなっている。世界中から選りすぐりの優れたデザインや良質な品々を取り扱い、ずば抜けた目利きとして、全米、全世界の小売業界でとても有名なのだ。 ここで取り扱われれば、世界中のバイヤーさんの目に触れることになるくらいその影響力は凄い。

ご参考:
センスの良さと目利きぶりで有名なABCカーペット&ホーム(ABC Carpet & Home)

ABCカーペットはマンハッタンのこのエリアにしては店舗が巨大で、地上6階、地下1階まであり、さらに、レストランも併設されているので、ABCカーペットだけで1日終わってしまうかもしれない。

この他にもブロードウェイ沿いにはABCカーペット的にショーウィンドウを楽しめるショップはいろいろ。ABCカーペット至近にはオリジナルのイラストが可愛い食器など販売する「フィッシュ・エディ」(Fishs Eddy)。 そのまま、北上すると、北欧激安雑貨店の「フライング・タイガー」(Flying Tiger)や、ブルックリン生まれのキッチン用品店の「ウィスク」(Whisk)…などなど、老舗から新しいものまで個性豊かなな店多数となっている。

ご参考:
NYを代表する可愛い食器屋さん、フィッシュ・エディ(Fishs Eddy)
激安!!のカワイイ北欧雑貨店「フライング・タイガー」(Flying Tiger)ニューヨーク一号店オープン
ブルックリン生まれのユニークなキッチン用品店「ウィスク」(Whisk)

さらに北上すると、ニューヨークの観光名所の1つ、フラットアイアン・ビル。ブロードウェイと5番街と23丁目が交差する真ん中にあるちょっと変わった形のビル。23丁目の正面から見ると先端が極端に細く見える三角柱型。22階建ての歴史的建造物。完成した1902年当時は、ニューヨーク市でもっとも高い建築物の1つだった。

このフラットアイアン・ビル周辺には社会貢献としても有名なハンバーガー屋の「シェイク・シャック」の1号店があるマディソン・スクエア・パークやイタリアの食材専門店の「イータリー」、「レゴショップ」などがある。

ご参考:
ニューヨーク観光名所の1つ、フラットアイアン・ビル前の街角風景
新NY No1ハンバーガー Shake Shack本場イタリアよりイタリアンな巨大室内マーケット、イータリー・ニューヨーク(Eataly New York)
NYにオープンしたレゴ・ストア FLATIRON DISTRICT店 名物のジオラマも登場

久しぶりにニューヨークのお気に入りのお散歩コースをご紹介しましたが、何年経ってもお店は今も大人気なところばかり

入れ替わりの激しいマンハッタンの一等地で変わらず愛され続けているのは、すごいことですね。改めてみてみると成功の法則なんかも見せてくれるかもしれませんね。

image by: Gabor Kovacs Photography / Shutterstock.com

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ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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