問題です。この架空のターゲットは普段どんな店に行くでしょう?

 

具体的にはこんな感じだ!まずは、ペルソナ像を確立しよう!例えばこんな感じ。

● 名前:綾瀬さやか 28歳 独身

  • 広告代理店勤務(勤務地:恵比寿)
  • ○△短大卒 入社8年目
  • 趣味 ゴルフ、スノーボード
  • 外食好き 魚より肉が好み
  • お酒好き 何でも好き
  • イベント好き 友人は多い
  • 性格は明るいがワガママな一面も

ここから、このペルソナが、普段、どんな店を利用するのかまた店ではどんなものを求めるのか?などなどを皆で議論していく。

  • チェーン店はあまり好きじゃない
  • 凝った料理より、シンプルな料理が好き
  • どちらかと言えば、魚より肉が好き
  • お酒は飲む方だが、気心が知れた人同士でしか飲まない
  • 接客は、あまりガツガツした感じは好きではない
  • 色々なものを食べたい人
  • 騒ぐより、仲間内で、じっくり話せるような店が好き

などなど、この人の特徴を出していく。そこから、自店の商品はこうあるべきだ、接客はこうあるべきだ、商品のボリューム感はこれぐらいがいい。客単価から考え、一品単価はこれぐらいがいい…。

などなど、店のあるべき姿を明確にしていくのだ。これを皆で議論しながら、あるべき姿を共有するとともに、店の細部に至るところまでを明確にしていくのだ。

これにより、働くスタッフのやるべきこと」「方向性が明確になる。つまり、「軸」がはっきりしてくる。「軸」がはっきりすれば、何かに迷ったときに、その「軸」が迷いの解消になる。

反対に、「軸」のない店というのは、店に「一貫性」がなく、先述した「お客様に主張が見えないのだ(「ここが、このように違いますよ!」「うちは、こんな時にこう使ってください」「うちの店は、こんな特徴がありますよ」という店の主張)。

もちろん、ペルソナ像を確立するだけでなく、併せて、利用動機や消費形態を深めることも大切になるが、まずは、あなたの店のペルソナ像を確立してはどうだろう?

そうすれば、「店の主張」「軸」がはっきりし、やるべきことが明確になるはずだ。そして、きっとこれが「お客様から選ばれる要因につながるはずだ!

image by: Shutterstock.com

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