親の「それはどういうこと?教えて」の声かけが高める学習効果

 

家庭教育アドバイス…「アウトプット法も人それぞれ」

アウトプットというと、言葉で伝えるイメージがありますが、それ以外にもあります。例えば、文章で、絵で、工作で伝える、などさまざまです。
ある時、小学5年生の算数で、立方体の容積を学ぶ授業がありました。まず、表面積を求めるときのこと。「正方形は何面ありますか?」と問われ、発表した児童は、「このセットとこのセットとこのセットなので6枚」と言いました。

「このセット」の部分は、立方体の向き合う正方形のセットを、両手で上下、正面背面、両側面と表現して正方形の数を示しました。文章に書くよりも、口で説明するよりも伝わったようで、クラスの児童からは「おー!それな」、先生からは「分かりやすいですね」と発表した児童は称賛され、本人も誇らしげでした。

このように、子どもの数だけアウトプットの方法があるかも知れません。そして、アウトプットの結果、その努力や成果が先生やクラスメートから誉められると、子どもの勉強意欲の向上に繋がるだけではなく、自己肯定感も高まります。

ご相談者のように、勉強内容が進む高学年のお子さまたちには、「今日は何を教わったの?」「それはどういうことかママに教えて」などと、アウトプットの機会を作る声かけが効果的です。
学習意欲も、学習効果も高まる「アウトプット」。親子のコミュニケーションの一つとして、ご家庭に取り入れてみてください。

image by: Syda Productions, shutterstock.com

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家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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