家庭教育アドバイス…「アウトプット法も人それぞれ」
アウトプットというと、言葉で伝えるイメージがありますが、それ以外にもあります。例えば、文章で、絵で、工作で伝える、などさまざまです。
ある時、小学5年生の算数で、立方体の容積を学ぶ授業がありました。まず、表面積を求めるときのこと。「正方形は何面ありますか?」と問われ、発表した児童は、「このセットとこのセットとこのセットなので6枚」と言いました。
「このセット」の部分は、立方体の向き合う正方形のセットを、両手で上下、正面背面、両側面と表現して正方形の数を示しました。文章に書くよりも、口で説明するよりも伝わったようで、クラスの児童からは「おー!それな」、先生からは「分かりやすいですね」と発表した児童は称賛され、本人も誇らしげでした。
このように、子どもの数だけアウトプットの方法があるかも知れません。そして、アウトプットの結果、その努力や成果が先生やクラスメートから誉められると、子どもの勉強意欲の向上に繋がるだけではなく、自己肯定感も高まります。
ご相談者のように、勉強内容が進む高学年のお子さまたちには、「今日は何を教わったの?」「それはどういうことかママに教えて」などと、アウトプットの機会を作る声かけが効果的です。
学習意欲も、学習効果も高まる「アウトプット」。親子のコミュニケーションの一つとして、ご家庭に取り入れてみてください。
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