メキシコと米国の関係
北米を米国の同盟国として、優遇すると思いきや、メキシコに対しても、関税を掛けて物流を止めるようであり、米国は、3,000億ドル輸入で、2,000億ドル輸出ということで、米国からメキシコへの輸出も多く、相互依存性の高い貿易関係であり、中国などより影響が大きい。
しかし、メキシコは大きく譲歩して、グアテマラ国境に軍隊を派遣して、不法移民を排除するとしたが、米国は合意しなかった。米側は協議で、グアテマラからメキシコを経て米国に入国した不法移民らの亡命申請を米政府が拒否し、メキシコに送還できるよう要求。メキシコは、米国の要求を受け入れて、6月10日からの関税の発動はなくなった。
米国の韓国離れ
米韓連合軍司令部がソウルから70km南の平沢(ピョンテク)に移転し、ソウル近郊には最後まで残っていた米陸軍とその家族が居なくなる。しかも、6月3日のシャナハン国防長官代行と鄭景斗国防部長官の会談で、米韓連合司令官を韓国軍大将が務めることになった。
戦時の作戦統制権が韓国側に渡された。しかし、韓国人の連合司令官の誕生は、在韓米陸軍の撤収に直結する。米国は一定以上の規模の部隊の指揮を外国人に任せない。THAADの高性能レーダーの韓国配備を韓国は、先延ばしして配備を認めなかった。このため、北朝鮮からのミサイル攻撃を回避できない。
それと、戦時でも日本の自衛隊を韓国領内に入れないことで、戦時での物資補給や米軍家族移動などがスムーズにできなくなり、このため、米陸軍の撤退は急務になっていた。それと、韓国は米軍駐留経費の負担もしないので、トランプ大統領も韓国からの米軍撤退を指示していた。これが、やっと実現する。
このため、在韓米陸軍がいなくなるので、米韓合同演習も今後必要がないとシャナハン国防長官代行は明言している。米国の韓国離れが起きている。勿論、反日国家韓国は、日本との関係も良くない。
これで、韓国に駐留するのは、米空軍しかないことになる。しかし、空軍はすぐに日本の基地に退避できる。この結果として、米国は北朝鮮への奇襲攻撃ができることになる。韓国のソウルに米軍と家族がいないので、即応反撃の被害がほとんどなく、事後でも撤退できることから、空軍と海兵隊の連携で奇襲が可能になる。
一方、中国の習近平国家主席は、この情報を得て訪韓を決めた。韓国に米国離れを催促しに行くことになる。勿論、THAADの高性能レーダーを撤去して、F-35の機体を譲り受け、韓国との連携を深めることになるが、韓国企業は、米陣営市場には参入できなくなる。
よって、サンソンやLGの携帯がファーウェイや中国企業携帯の代わり売れると見ることができなくなる。韓国は、中露独裁国家の陣営になり、資本主義国家群ではなくなることから、資金流出でウォンが大幅に下がっている。韓国から投資家が逃げ出している。ということで、韓国の米国離脱の代償は大きい。
日米が韓国を切り捨てて、仕方なく中国の陣営に参加することになるようである。北朝鮮の報道官化した文大統領の政策の結果でもあるし、それを望んでいたともいえる。当然の帰結ですが、傍目から見ると「亡国の危機」と見えるがどうであろうか?
岩屋毅防衛相が、韓国の国防相と会談した際に握手し、「未来志向の関係を作っていくために一歩踏み出したい」などと融和的な姿勢を示したことで、自民党内からの突き上げが激しくなっているが、米国が切り捨てる韓国を、米陣営に引き留めるようシャナハン国防長官代行は、岩屋毅防衛相に頼んだ可能性がある。しかし、損な役回りを引き受けたものである。
これで、日本も韓国に反日的な処置の代償を求めやすくなったようである。韓国企業の資産凍結もできることになる。将来は、日米が韓国を敵として認定することになりそうである。
このコラムで何遍も言っているが、日中韓台の民族は、持ってきた技術を改良して自分の技術にできる、他民族に比べて非常に勤勉で優秀であり、産業発展しやすい民族であると言ってきたが、その内、中国と韓国が米陣営から離脱して、米陣営では、台湾と日本しかいなくなる。しかし、台湾も来年の総統選挙で中国陣営になる可能性があり、台湾自体も米国にとって、不安定な国である。
ということで、日本は、米陣営の工業化を一手に引き受ける存在になることが、確定したようだ。帰結的に、日本の時代が来そうな感じになってきた。日米の役割分担も日米貿易摩擦の経緯で確立しているから、日米間では、大きくは揉めない。
さあ、どうなりますか?
image by: Twitter(@財務省)