管理費の滞納がサインに。集合住宅住民を認知症被害から救う方法

 

高齢者や、ひきこもりの方の住戸で、管理費等の滞納が始まったら、その人の事情に気を配って、「日常生活自立支援事業」のことを紹介するのもありだ…と思いました。ただし、お金の問題はデリケートなので、人間関係ができてからにした方がいいと思いますが…。

このサービスは利用者との契約によるものなので、本人が契約の主体になれないほど認知症が進行したら利用が難しくなります。その場合は、成年後見制度への移行を、勧められるようです。成年後見人をつけるタイミングを逃さない意味でも、軽度のうちからこの制度を利用することは有効です。

お金の管理が難しくなっている高齢の方に、管理会社から督促状を機械的に送っても、内容証明を送っても、あまり意味がありません。管理費の滞納情報を活用して、高齢者の困った状況にいち早く気づき、専門機関につなぐということは、管理組合にしかできないことなので、ぜひ、取り入れていきたいと思いました。

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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