影で足を引っ張る人間を制したマンション理事長の「大人の対応」

 

理事長は、裏で動く理事の気持ちも読んでいました。やはり「理事長」という立場を魅力的だと思う人もいる。そういう立場になりたいと思っても、なかなか正攻法ではかなわないと思うから表立った議論はさけて裏で動くんだ…と。そういう考え方の人の思い通りにはさせてはいけない…それじゃ管理組合が危うくなるというのがA理事長の信念です。

でも、どんなにすばらしい仕事をしていても、やはり、10年以上は長い…と感じる人が出てくるのもある意味、当然です。いつまでもAさんが理事長を続ける訳には行きません。ですから、様々な機会に次を託せそうな若い人材を探しているようです。自分のためでなく、管理組合のためにと考えて行動できる信念を持っている人を…。

A理事長は、次の世代に託したら、きっと、きっぱり管理組合活動を卒業して、多彩な趣味に忙しい毎日を送るんだろうな…と思いました。

きちんと議論しないで、裏工作で立場を得ようとするような人の思惑に乗っちゃいけない。一般組合員に「説明責任」をきちんと果たせば、あとは気にせず、信念を持って進めればいい。一般組合員はけっこう賢いから、きちんと説明すれば、わかるはず…と。

いろいろ学ばせていただきました。

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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