石垣市議会が、13日の議会運営委員会で市自治基本条例を廃止する条例案の提案を決めたと、沖縄タイムス、琉球新報などが報じた。市民からは「権力の乱用だ」など、不信感をあらわにする声があがっていたという。市自治基本条例は、沖縄県石垣市で「市の最高規範」として定められているもの。条例を定めるまでに2年半もの年月を要したが、廃止する条例案の提出はたった5時間程度の議論で決定された。
16日午後に行なわれた市議会12月定例会最終本会議では、与党から2名の反対議員が出たことにより、賛成10反対11で否決となった。これについて、日本のネット上には「全国初の悪しき前例にならずに済んだ」「空気感は残っている」「引き続き気を抜かずに注視していただきたい」などさまざまな声があがっている。
石垣市議会、最終本会議始まる 市自治基本条例の廃止条例案採択へ 開会前、市民が白紙撤回求める https://t.co/Er17qWQkkY
— 琉球新報 (@ryukyushimpo) December 16, 2019
自民会派の石垣亨氏らは、市自治基本条例を廃止する理由として、市民の定義が幅広いこと、拘束力のない条文ばかりのため制定する必要性がないこと、国の責任のもと制定するもののため国家崩壊につながりかねないことをあげていた。これについて野党は、有識者・市民らの意見聴取手続きもない点などについて触れながら「暴走的な提案」と強く反発。市民も「権力の乱用だ」と不信感をあらわにしていた。
Twitterの声
超絶ヤバい。
自民党議員が
住民投票をさせないために
地方自治の憲法を廃止
させようとしているぞ石垣市自治基本条例の廃止提案 市議会与党「有用でない」 16日の本会議で採決 – 琉球新報 – https://t.co/6kOiTOuQBf
— ジョージ (@GeorgeBowWow) December 13, 2019
石垣島でのミサイル要塞化を進めるために、石垣島市議会が基地建設反対派の動きをけん制し、市自治基本条例を廃止しようとしている。住民自治の原則を破棄する、愚かな行為
石垣市議会与党は12日、自治基本条例廃止の条例案を19日の最終本会議に提案する。廃止されれば全国初 https://t.co/iylSLEedh5
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) December 15, 2019
同僚の記事によると、石垣市議会与党が自治基本条例廃止に動く前の11月、全国で活動する「反対する市民の会」の会長が市内で講演し、議員も参加した。
「条例で石垣が反日外国人に乗っ取られる」などという排外主義者のデマにあおられて条例を廃止するのは自治の否定で、何より恥だ。採決はあす16日。 pic.twitter.com/Bm2BmiWiM1
— 阿部岳 / ABE Takashi (@ABETakashiOki) December 15, 2019
気が気でない。住民の意見が反映されなくなる市政なんて、考えられない。おかしな状態。/自治基本条例廃止きょう採決 可決されれば全国初の廃止 石垣市 非自民与党の対応が鍵 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース https://t.co/tLbbX7Ii18
— NanaAgena 安慶名奈々 (@lovin_nana) December 16, 2019
石垣市が特異なのではなく、ここで起きてることは現政権が目指してるこの国の未来図なんだな…。恐ろしい。→揺れる石垣市で…自治体の憲法「自治基本条例」の廃止促す活動も 自民党はパンフで条例批判 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス https://t.co/QH8dUsgGVa
— 横山ひろあき_jam-sand (@jamsand) December 16, 2019