想像を超える過酷さ。災害時にタワマン住民は生き残れるのか?

 

たとえ、水や食料はなんとか備蓄で賄えたとしても、一番大変なのがトイレの問題です。排水管に問題が生じれば、トイレを流すことができません。タワーマンションの知り合いに、防災用のトイレ袋をどのくらい用意しているかを聞くとこれも、たいへん心もとない返事が返ってきました。

そして、マンション内で避難生活をするとゴミが出ます。使用したトイレ袋だけでなく、調理や洗い物ができない分、空き缶、レトルト、紙皿、ウェットシート等のゴミがたまります。もちろん、ゴミ置き場にゴミを下ろすことはできません。ゴミ置き場も、ゴミの収集車が来ない間は、閉鎖するしかありません。その間のゴミはバルコニー等で各自が保管することになります。

タワーマンションにお住まいの方は、停電が続き、エレべーターが2週間動かない、水は出ない、トイレが使えない状態が2週間続く等最悪のことを想定してそれにどう備えるかを、各家庭で真剣に考えなくてはなりません。

マンション全体での災害対策も重要ですが、どう命を守り、被災後の生活をどうするかは、やはり、「自助が基本、それぞれがまず考える必要があると改めて思いました。

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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