アメリカのウクライナ疑惑でトランプ大統領を弾劾訴追する決議案が、議会下院の司法委員会で可決。野党民主党が多数派の下院は18日にも本会議を開き、弾劾案を採決に付す方針で、大統領弾劾訴追が行われるのは確実な情勢だと時事通信が報じています。決議案は、来週18日にも下院本会議で可決される見通しで、これによりトランプ大統領は、弾劾訴追をされるアメリカ史上3人目の大統領となる見通しです。
米下院、トランプ大統領を弾劾訴追へ 史上3人目、18日にも―ウクライナ疑惑 https://t.co/xMLdmmvA6v
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) 2019年12月13日
ロイター通信によると、「下院は民主党が共和党より36議席多いため、本会議では可決に必要な過半数を得られる見通し」ですが、上院は定員100人のうち共和党が53議席を占めます。「罷免には上院の3分の2以上の賛成が必要なため、弾劾裁判でトランプ氏が負けることはなさそうだ」と伝えています。
トランプ米大統領、弾劾訴追史上3人目となる見通し https://t.co/eDqX08ZeDz
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2019年12月17日
対する米下院民主党指導部はトランプ大統領の弾劾訴追について、共和党議員に党派を超えて支持するよう訴え、勢いをつけたい構えです。こうした動きに、トランプ氏本人は「魔女狩りだ」と猛反発。「弾劾はひどい」と支持者たちに訴えかけています。
トランプ大統領が弾劾訴追をされれば、アメリカ史上3人目となりますが、過去に委員会での弾劾案可決は、「ウォーターゲート事件」のニクソン氏、「不倫もみ消し疑惑」のクリントン氏の例があります。ニクソン氏は本会議を待たずに辞任。クリントン氏は謝罪をしています。
弾劾訴追について予想される今後の流れは、下院本会議で弾劾案が採決された後、過半数で可決。その後、上院が弾劾裁判で罷免可否を採決。こちらは否決され、トランプ氏は大統領職を続行すると、時事通信は伝えています。
Twitterの反応
トランプ弾劾訴追がいよいよ現実味、本人は「今すぐやればいい」とツイート
12月4日、公聴会で憲法学者4人のうち3人がトランプの行為は解任に値すると述べた。そしてペロシ下院議長は弾劾訴追の手続きに入る旨を正式に表明したが…… #ウクライナ疑惑https://t.co/b3sGz9o5LN
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) 2019年12月9日
下院本会議での弾劾訴追に対して、トランプ大統領や共和党は、保守層からも支持を受ける下院民主党議員に「造反」を引き出そうと仕掛けている
トランプ氏を支持する政治団体「米国第一政策」は10日から、民主党議員27人の選挙区向けに230万ドルの広告投入を開始したという。 https://t.co/PaMvekuDNk
— Y.Tsuyoshi (@ao2yo4) 2019年12月15日
トランプ氏。弾劾裁判続報。民主党は「来年の選挙まで待てば良いじゃないかという声があるが【来年の選挙まで不正を働かせるわけにはいかない】」
安倍首相@AbeShinzo に
贈りたい言葉だ。早ければ来週、下院の会議で弾劾訴追について採決される。 pic.twitter.com/hCLHyOjm7T
— 青い鳥はそばにいる (@_no_dictator) 2019年12月11日
米国のドナルド・トランプ大統領の支持率は、弾劾訴追が確実視される状況にもかかわらず好景気に助けられ、自己最高の43%を記… https://t.co/7tq7i3Fv2Z
— AFPBB News (@afpbbcom) 2019年12月17日
【特設「アメリカ大統領選挙2020」】
米議会下院が、いわゆる「ウクライナ疑惑」でトランプ大統領の弾劾訴追の決議案を可決へ。本当に大統領は弾劾・罷免されるの? 詳しく解説。https://t.co/0yBV452gNq— NHKニュース (@nhk_news) 2019年12月16日
image by:Aaron-Schwartz / Shutterstock.com