湘南ドライブは我慢。「今しかできないこと」で「Stay Home」を

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新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、外出自粛や他者との距離を保つ「social distancing」を意識することなどの制約を窮屈に感じている人が多くいます。「マイカーなら大丈夫」との考えか、関東では海辺などに繰り出す人たちで混雑し、問題にもなっています。そんななか、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんは、「今でもできること」を探して行動するのではなく、「今しかできないこと」に取り組むのが心を健全に保つには良いと、具体例を上げながら推奨しています。

『social distancing』のこと

「social distancing」
医学生理学的問題である感染症を医療ではなく社会学的方策をもって封じ込めようとする試みである。この効果を最大限に得るためには、不要不急の外出自粛は勿論のこと、やむなく出るにしても他者との距離を十分に保ち続けることを常に意識しなければならない。

ただ、外出せざるを得ない人に十分な距離を確保してもらうためにはそれ相応の物理的空間が十分に残されていなければならない。徒に空間を埋めるようなことはしてはならないのである。ここにおいて、何よりも「Stay Home」こそが第一義的に重要であることが分かる。このような極端な(自主的)行動制限下にある時、我々はどのようにして日々の暮らしを送って行けばいいのだろうか。

こういう時「今でもできることは何か」と考えるのはあまり得策とは言えない。何故かというと、通常よりもその選択肢が極端に少なくなっていることに窮屈さを感じるばかりだからだ。映画もダメ、ライブもダメ、遊園地もダメ。あれもこれもダメとなると残るのは車での外出くらいしかない。少なくとも車内空間は安全だからだ。

とは言え、都内から週末に出かけるのにちょうどいい場所は意外に少ない。無限にあるように思えてもパッと浮かぶ所はそうはないのである。このところ報道されている、鎌倉、湘南、江ノ島辺りの大渋滞、大混雑の原因はこれである。正直、純粋ドライブだったら一向に問題はない。どこにも駐車せず、どこをも歩かず、どこへも行かずのドライブならである。しかし、せっかく来たからには何かしたくなるのが人情である。結果、当該地元住民に大迷惑を掛けることになってしまうのである。

発想を変えよう。「今でもできることは何か」を探すのはもうやめて「今しかできないこと」を見つけるのである。例えば、先のドライブにしても目的地は無しにして、ただ1、2時間ばかり高速を走る。音楽をかけ大音声で歌えば、もう車内は移動式のカラオケルームである。家族でやっても一人でやっても意外に楽しい。一般道だと車外に音が漏れて大いに迷惑だろうが、高速なら信号待ちもないから問題ない。それに1、2時間程度ならどこにも立ち寄らずノンストップで行ける筈である。

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