ドナルド・トランプ米大統領は6日、ホワイトハウスで記者団に対し、新型コロナウイルスのパンデミックについて、「米国が経験した最悪の攻撃だ。(旧日本軍に攻撃された)真珠湾よりひどい」と述べたと読売新聞が報じている。
トランプ氏、新型コロナ「真珠湾攻撃よりひどい」…「奇襲」印象付けかhttps://t.co/QXuG838sUl#国際
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) May 7, 2020
真珠湾攻撃や同時多発テロよりひどい
感染拡大が止まらないする中、その深刻さを旧日本軍による1941年の真珠湾攻撃を引き合いに出した。それだけではなく、トランプ大統領は(2001年の同時テロでハイジャック機が突入した)世界貿易センターよりひどい」とも訴えた。
なぜ、真珠湾攻撃と同時多発テロを比較対象として出したのか?
読売新聞によると、トランプ大統領は新型コロナウイルスに対する初動対応の遅れを批判されていて、これを真珠湾や同時多発テロのような「奇襲」だったと印象付ける狙いがあるのではと伝えている。
また、トランプ大統領は、「これは起こるべきではなかった。発生源で止められたはずだった。中国で止められたはずだった。発生源で止めるべきだった。だがそうならなかった」とも述べ、中国を非難した。
一方、記者団からの質問に対しては、「アメリカの敵はパンデミックであり、中国ではない」と述べ、批判の矛先をそらした。そして、「見えない敵(新型ウイルス)を戦争と見なしている」としたものの、「ここに到達した経緯が気に食わない。止められたはずだからだ。だが、見えない敵を戦争と見なしている」と語ったとBBCが伝えている。
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