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休校による10代のストレスは想像以上。向き合う親の3つの心がけ

特定警戒都道府県を除くエリアからは、学校再開のニュースも聞こえてきましたが、まだ多くの学校の休校が続いています。リモートワークで親も家にいるなど、以前と違う自宅の状況により、家庭内のストレスが大きくなっているようです。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の柳川由紀さんが、こうした環境下でも心の健康を保つコツを教えてくれます。また、大人以上にストレスに苦しむ10代のお子さんへの向き合い方についても伝えています。

コロナ禍のストレスから身を守るには?

子どもたちはオンライン授業が行われ、大人たちもリモートワークをし、全世界巣ごもり状態になっています。「いつもと違う状態」は自分たちが気づかないうちに大きなストレスになります。心の健康を保つための3つのコツをお伝えします。

1.繋がること

ハーバード大の研究では「人との繋がり」が幸せ度をアップさせることが明らかになっています。今のような時ほど重要なことはありません。「繋がり」が少ないと、死亡率が2倍になることもわかっています。意識して「繋がる」機会を作りましょう。

繋がるのは、元からの知り合いはもちろんのこと、オンラインで新しい人と知り合うことなど、誰でもいいのです。繋がり方も、会話をすることにこだわらず、メールでもチャットでもいいのです。

そして、1日の終わりに、今日は誰と話したか、誰とメッセージのやりとりをしたかを意図的に振り返り、人と「繋がる」ことを意識しましょう。免疫力が上がり心の満足度も高くなるので、身体はもちろん、心も健康に保てます。試して下さい、実感できます!

2.動くこと

外出自粛による在宅学習、在宅勤務でも、身体を動かしましょう。世界保健機関、米国疾病予防センター、米国心臓協会の三機関が、有酸素運動について65歳までの成人に対して次のようなガイドラインを出しています。

ウォーキングなど、中程度の運動を週150分。できれば1回30分を5回に分けるのが理想。ランニングなど、激しい運動を週に75分。できれば25分を3回が理想。1週間のうちにまんべんなく分散させるのが理想とされています。

例えば平日15分の道のりを往復歩くと30分×5回で中程度の運動が1週間に150分です。月水金でそれぞれ25分程度走ると、25分×3回で激しい運動が1週間に75分です。自分似合ったプログラムを作って、無理なく楽しみながら行いましょう。

自粛だからこそ、いつも以上に意識して、家族と一緒にできるエクササイズやベランダや庭先でできる運動を工夫しましょう。オンライン動画でも、簡単に見つけることができるでしょう。

3.素の自分になる時間を持つこと

在宅生活を続けていると「いつもと違う」ため気を張ってしまっていることがあります。例えば「何かしなくては」「ぼーっとしているのは勿体ない」など。自分の心と体がリラックスできる時間を作り、ストレスのない、素の自分でいられる時を意図的に作りましょう。

家庭教育アドバイス…「10代のストレスは想像以上」

10代は、親からの独立心が育っていく時期です。だからこそ在宅を余儀なくされる今は、大人以上に息苦しさを覚えます。

また「他人からどう見られるか」を強く意識する思春期は、社会的繋がりをより欲するようになります。しかし外出自粛によりその繋がりが減るため、不安やストレスが余計に増してしまいます。

大人は、こうした10代の子どもたちを尊重することが大切です。「腫れ物に触る」状態になるのではなく、まずは、10代の子どもたちにとって今が、大人よりも精神的に大変であることを認めましょう。そして、以下の3点を心がけましょう。

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image by: shutterstock.com

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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【著者】 家庭教育アドバイザー 柳川由紀 【月額】 初月無料!月額508円(税込) 【発行周期】 毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日(年末年始を除く) 発行予定

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