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自宅用とジム用でオススメのギアは?筋トレのプロに聞いてみた

コロナ禍前の空前とも言える筋トレブームでジムに通い始めた多くの人が、徐々にジムに戻ってきています。自粛期間中に自宅トレーニング用の機器やギアを充実させた人もいるようですが、自宅とジムとでは、準備しておくとよいものにも違いがあるようです。メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』著者の桑原弘樹塾長が、オススメのトレーニングギアを自宅用4つ、ジム用5つ紹介。使用する目的と選ぶポイントなどを詳しく解説してくれます。

おすすめしたいトレーニングギア

Question

自粛期間に色々とトレーニングギアを買ってみましたが、ようやくジムにも通えるようになったので改めて本気モードでトレーニングに励みたいと思っています。今更ですが、自宅用とジム用で準備した方がいいトレーニングギアって何か推薦はありますでしょうか。(35歳、男性)

桑原塾長からの回答

長い自粛期間でしたよね。私も色々と考えされられる毎日でした。まずどのレベルでのトレーニングを目指すのか、また現在どれくらいの強度のトレーニングをしているのかによって揃えるギアは変わってきますが、とりえあえず一般論として回答したいと思います。

最初に自宅用についてですが、人によってはダンベルやベンチ台まで揃えた人も随分といたようです。確かに自宅でベンチプレスやダンベルプレスが出来たら便利この上ないですよね。ただ私は揃えようとしない派なんです。

非常事態においては最高に心強いのは間違いありませんが、ジムが再開した後もどうしても自宅トレに頼ってしまうのが怖いからなんです。やはり自宅トレの限界はありますから、あくまでも非常事態の際や時間の無い時だけと割り切って活用できるかですね。私にはその自信が無かったので、自宅トレのギアはある意味最低限としました。

まずなんといってもお勧めはアブローラーですね。大概のジムにもあるかと思いますが、実際ジムではあまり使われず、私もアブベンチなどに頼ってしまいます。が、実際はしっかりとしたフォームでこなせばアブローラーは、どんな腹筋のマシンよりも効くと思います。つまり腹筋に関して言えば、ジムが閉鎖されていても自宅でこれまで以上に鍛えられるという事です。

もう一つ役に立ったのはチューブです。これは強度に種類があるので、鍛える部位によって複数種類揃えた方がいいかもしれませんが、肩、腕、胸、背中とバリエーションが非常に豊富かつ結構効きます。さすがに10レップで精一杯というわけにはいきませんが、それでも20レップもやれば十分だったりしますから、なかなかの逸品だと思います。

あとはプッシュアップバーですね。これが有ると無いでは、プッシュアップの効果が全然違いますから、ぜひ揃えておいた方がいいかと思います。

最後にバランスボールも役に立ちます。ベンチ台などがなくてもバランスボールで色々できますし、名脇役といえます。これらはどれもさほど価格的にも高くありませんし、ホームセンターなど身近なところで売っていますから、第2波対策としては準備しておく価値はあると思います。

さてジム内においてですが、以前にも何度かご紹介しているかもしれませんが、まずはトレーニングベルトです。色々な種類がありますが、まずはベーシックな一番安価なものでいいように思います。ただ、マジックテープのものは使用頻度が高いとマジックテープ部分が消耗してしまうため、基本的には革のタイプがお勧めです。トレーニングベルトは腰の保護として使う人が多いかと思いますが、実際は腹圧を上げる事によるトレーニング強度アップの方が用途としては大きいように思います。

次なる必須アイテムは、パワーグリップです。以前はストラップを使っていた人が大半でしたが、最近ではストラップ派を見かける事も少なくなりました。背中のトレーニングには欠かせないギアといっても過言ではありません。

ちなみに私は、もし背中のトレーニングの日にパワーグリップを忘れたら、背トレはしないと思います(正確には、しないではなくて、出来ない)。やはりプル(引く)という行為は、どうしても握力の限界がボトルネックになりますので、いかに握力に頼らずに、あるいは腕の力を活用せずに引けるかがポイントとなります。パワーグリップを使う事によって、これまで素手では扱えなかった高重量が扱えるようになります。

3つ目はリストラップです。手首の保護が目的ですが、ダンベルなどを扱う種目の場合には確実に重量が上がります。トレーニングを長く続けると、色々な箇所を軽く痛める事が起きますが、手首はその筆頭といってもいいかもしれません。とてもデリケートな部位の割に、ダイレクトに刺激が伝わりますから、痛める危険性が高いのです。

また一度痛めるとなかなか治ってくれない上に、一気にトレーニング強度が落ちてしまいます。私はチンニングなどの際にも、パワーグリップではなくリストラップを使うようにしています。

4つ目はニーラップです。ニーラップに関しては膝が痛くない人は使う必要がないようにも思います。ただ、スクワットなり膝を使う種目を高強度や高頻度で行っていくと、やがて痛みを発症する危険性は極めて高いと言えます。高重量の際だけでも使用する事で、随分と膝への負担を軽減する事が出来ますから、備えておいて損はないギアだと思います。

多くはパワーリフター用だったりしますから、最初はあまり硬くないソフトなタイプの物の方がいいかもしれません。またリストラップも同様ですが、セット毎に取り外す方がいいでしょう。ニーラップなどはグルグル巻きにしますからかなり面倒な作業となるために、そのまま外さずにする人もいるようですが、そこは頑張って毎回脱着をしてください。

最後にお勧めなのが、ストロングリップです。野球のピッチャーや器械体操の選手が使うロージンバックのようなもので、いわゆる滑り止めです。これはダンベルやバーベルを扱う際に効果を発揮してくれます。ダンベルやバーベルを持つ際には、それらが手や体の一部となってくれるのが最も扱いやすい状態です。

スクワットの際には、担いだバーを思いっきり握りしめて僧帽筋あたりに密着させます。これはバーベルが体の一部となってくれた時、もっとも負荷をコントロールできるからです。ダンベルと手の接着点がずれたり滑ったりでは、手の一部とは言えません。握った時にダンベルがピタッと手の中に収まる感覚が、ストロングリップで実現できます。ギアに頼るのではなく、活用する!の心意気でぜひ頑張ってください。

image by: Shutterstock.com

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桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

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