コロナ禍でも東京大好き。テレワークが進んでも一極集中が止まらないワケ

 

だんだん似てくる中国と米国

【毎日】は2面に専門編集委員、坂東賢治記者によるコラム「木語」。見出しを以下に。

(2面)
アプリ規制の落とし穴

ここで「アプリ」とは話題の「TickTok」であり、「規制」とはトランプ米大統領が米国内での「TickTok」使用を禁じようとしていることを指す。最近、トランプ氏は「TickTok」が9月15日までに米国企業に買収されるなら事業継続を認めると言い出している。だがその際、「米政府はキーマネーを受け取る権利がある」とも言っているという。

キーマネーとは家を買う際に大家に差し出す「心付け」のことで、「袖の下」の意味もある言葉。大統領が真っ昼間から「袖の下」を要求する事態に、「ゆすり」とか「マフィアの手法」と内外から非難の声が集まっている。

そもそも、米国内だけで1億人が使うアプリの利用制限は実際上困難で、もしも完全に禁止しようとすれば、悪名高い中国の「金盾」のような国家的ファイアウォールが必要になってくる。相手のやることをやり返していれば、「だんだん相手に似てくる」ことになるというのが坂東氏の批判。

●uttiiの眼

「やられたらやり返す」「倍返しだ」の台詞を思い出す。トランプ氏は不動産王だけあってキーマネーは常識なのだろうという坂東氏の言葉は勿論冗談だろう。大統領と不動産王は同じではないからだ。それにしても、これほど品のない大統領は空前絶後というのが本当のところで、トランプ氏が関わったあらゆる政策の「公的」な意義を問い直さなければならないだろう。

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