「生徒は喜んでいた」体罰教師のふざけた言い訳、悪いのは子供なのか?

 

なぜ体罰を受けて子どもが「喜ぶ」と言えるのか?

子供に責任を押し付けるような学校や教師は論外です。何度か取り上げてきた中学生のときにいじめや体罰で不登校になり訴訟中の「川口いじめ事件」ですが、7月30日の埼玉新聞によると、サッカー部顧問による体罰について、川口市側は、「身体接触による励ましであり、元生徒は喜んでいた」と書面で述べていることが明らかになりました。

生徒側弁護士は「たんこぶができるくらいに殴られたことは動かし難い事実なのに、市側は否定するどころか、元生徒は喜んでいたと主張している」と批判していると話しています。

殴ったという事実をごまかすことができなくなったので、開き直って「殴られて喜んでいた」など、大人のすることではありません。見栄も外聞もなく、なんでもかんでも反論すれば良いんだとしか考えていないのは明らかです。子供たちを教育する側としての誇りを忘れた大人の姿はみにくいものです。

こんな教育委員会、こんな市側の弁護士、「恥」を忘れた人間を雇い続けている川口市。これで市民のための公務員と言えるのか、おおいに疑問です。川口市においては、子供たちに自慢できる教育行政を目指して教育改革を成し遂げていただきたいと思います。

大切なのは子供たちが「自分を守る」こと

新型コロナウィルスの影響で、短い夏休みが終わります。例年、「9月1日問題」と言われるように学期はじめの前後に自殺する子供たちが多くなる問題があります。今年は、例年よりは少なくなることが予想されますが、「無い」とは言い切れません。

ぜひ、保護者の皆様にお願いしたいことは、お子さんの言動に注意し、見守ってあげていただきたいと思います。子供たちにも、「自分を守る」という考え方を伝えてください。自分を守ることは、「自分で抱え込む。親には相談しない」のではなく、「大人に相談したり、力を借りることは、悪いことではない。大切なことなんだ」と教えてあげてください。

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