中国の「米ドル離れ」とグレートリセットは衰退日本の息の根を止めるか?

 

止まらない、日本のコロナ感染拡大

重症者は、6月中旬には36人まで減っていたが、8月7日116人、11日162人、12日171人、13日203人、14日211人と日増しに増えている。そして、大阪の重症者は70人と過去最多を記録しているが、東京の重症者数は21人と少ない。

Go Toトラベルによるのかどうか、地方の重症者数が多いようだ。そのため、地方の脆弱な医療体制に問題が生じ始めている。特に沖縄の医療体制がひっ迫してきており、看護師の派遣を他県に要請している。

このように、重症化しやすい65歳以上の人と基礎疾患がある人は、今後も注意が必要である。50歳から減り始めるT細胞の減少やACE2受容体の数によって、コロナ感染症で重症化しやすくなる。

首都圏の若い人たちは、抗体がある可能性があり、コロナに感染してなくても結核菌やその他インフルエンザなどの感染で既に抗体があり、その抗体の交差作用でコロナウィルスに効いている可能性もある。

そのため、若い人は周りに65歳以上や基礎疾患の人がいなければ自粛の必要がないが、この人たちまで夏を満喫しないで自粛するので、経済活動が停滞し、日本の景気を非常に悪くしている。この景気の悪さが日銀のETF買いなどで株高になり、実感として見えてこない。

しかし、大不振のANAは、赤字のために5000億円規模の資本調達すると報じられているように、今のままだと、秋口には空運、鉄道、旅行業などの企業からリストラが本格的に始まるだろう。

そのため、9月に選挙などはできないし、来年までコロナ感染者数が減らないと来年の選挙も自民党・安倍政権のままでは、大逆風になるはずだ。自民党議員は、逆風を前提とした準備をする必要がある。

それよりも、内閣支持率が3割割れの寸前まで落ち込んで安倍首相が退任し、次の首相の下でしか選挙ができないようにも見える。

東京オリンピック開催も絶望的だろう。

感染対策を検証し、政策を変えることが必要になっていると思うが、今の政権には、それができないようだ。

さあ、どうなりますか?

image by: Alessia Pierdomenico / Shutterstock.com

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