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三浦春馬のカネ恋は「反日洗脳ドラマ」だった?愛国者激怒の疑惑検証

7月に亡くなった三浦春馬さんの遺作となったドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)が6日、最終回を迎える。当初は全8回の予定だったが、三浦さんの死を受けて脚本を変更し4話での完結となった。ドラマの中の三浦さんの姿にさまざまな思いを馳せる視聴者がいる一方で、劇中に登場する小道具や設定の演出に「反日メッセージが込められているのでは?」との声が上がっている。

ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』に不可解な演出?

ドラマは、モノにも恋にも一途な清貧女子・玲子(松岡茉優)と、欲しいものには一直線の消費男子・慶太(三浦春馬)が出会い、ひょんなことから玲子の実家に慶太が住み込むことになる、お金の修行を通して心を通わせていくラブコメディ。

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漫画や小説が原作のドラマではなく、『凪のお暇』(TBS系)をヒットさせた脚本家・大島里美氏のオリジナルストーリー。そんなドラマの中のどこに不可解な演出があるというのだろうか?

反日疑惑①「SHINE」=「死ね」のメッセージ!?

三浦翔平が演じる早乙女のオフィスで会話するシーン。「SHINE」と書かれたポスターが飾られているが、なぜか他の俳優が話している時は隠れるのに、三浦さんが動き出した時だけ文字が映し出されたという。

それだけなら何も問題なさそうだが、「SHINE」という文字はローマ字で「死ね」と読めてしまう。これは日本を代表する人気俳優の三浦春馬さんを貶める演出だとネットの一部がザワついているのだ。

だが「SHINE」=「死ね」のメッセージだと誤解されることは今回のドラマが初めてではない。似たようなことが過去にもあった。そう、バリバリ保守派の安倍前首相だ。

2014年に「輝く女性応援会議」の施策の一環として、内閣府男女共同参画局がブログを始めた。そのタイトルは「SHINE!すべての女性が、輝く日本へ」。各界で「輝く」さまざまな執筆者からのメッセージを掲載するというもので、トップバッターとして登場したのが安倍前首相。

顔写真付きで掲載された安倍首相の「SHINE」は、「安倍首相が“死ね”と言っている」と解釈されてしまい、ネット民の苦笑を誘う結果となったのは記憶に新しい。

もし今回の「SHINE」に「死ね」の意味が込められていると言うならば、安倍首相もまた反日ということになってしまうだろう。

反日疑惑② Tシャツが「韓国カラー」!?

また、三浦さんが劇中で来ているTシャツについて、「韓国の国旗を意識しているとしか思えない配色」だと強く訴える視聴者もいる。

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確認してみると、確かに三浦さんは赤、青、白の3色がプリントされたTシャツを着ている。もっとも、客観的に見ると特別なTシャツでもなんでもなく、普通の視聴者なら何の感情を抱くこともなさそうな1枚だ。もし何か思ったとしても、「少し派手な色合いだな」くらいではないだろうか。

ファッション好きな人や色に詳しい人であれば、「トリコロールカラーだ」と感じる人はいるかもしれない。しかし、トリコロールカラーから発想を飛躍させるとしても、せいぜい「フランスを意識したデザインかな?」程度が関の山だろう。

このTシャツの色調だけで韓国というならば、ガンダムもHONDAのバイクもみんな韓国カラーになってしまう。

反日疑惑③ 三浦春馬さんの「役名」が!?

また、ドラマのキャラクター設定に関しても「反日メッセージが込められている」と指摘する声がある。

三浦さん演じる慶太の役名は「猿橋慶太」。これが日本人への蔑称として使われることのある猿を敢えて主人公の男性につけているではという指摘だ。また、三浦さんが来ているジャケットも茶色で猿を意識させるとしている。

茶色と名前の猿を合わせると「チャサル」となるが、これは韓国語で「自殺」を表す意味からも、「不謹慎では」「悲しくなる」との声が聞こえてくる。

反日疑惑④ ドラマの「小道具演出」

ドラマの中に登場する小道具に関しても、細部にわたって「韓国寄りすぎる」との指摘が見られる。まとめて紹介していこう。

これらは主にオフィスシーンで見られたものだが、ストーリーには何ら影響もない美術用品。しかし、ドラマ制作においては「関係のない、たかが小道具だから」といって、適当に買ってきたものを並べるようなことはしない。

監督や制作チームの意向を受け、演出に沿った小道具が用意されている。細部にまでこだわるからこそ、どのドラマにも専門の美術班がつくのだ。

そして、今回のドラマの視聴者は若年層や女性層。それゆえ、このターゲット層にウケが良い演出をしていくのが自然である。韓流のアイテムはこれらの考えのもと、細かく施された演出であって、それ以上でもそれ以下でもない可能性が高い。

ドラマの世界観の中で、ターゲット視聴者に合わせて用意された小道具たち。いちいちそこに政治的意図など存在しないのではないだろうか?

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このドラマに反日メッセージが込められているとする人たちは、なぜそこまで「韓国」に敏感に反応するのだろうか。世間の人間は、四六時中「韓国」を意識しているわけではない。

韓国に嫌悪感を持っているなら、見たくもないし考えたくもないと思い、避けるのが普通だ。しかし、彼らの頭の中は常に韓国のことでいっぱいのように見える。だからこそ、どんなドラマを見ても、そこに「韓国」の影を見いだしてしまうのかもしれない。

三浦春馬は愛国心の強い俳優

こうした指摘をTwitter上で繰り返しているユーザーは、プロフィール文などで「ごく普通の日本人」や「愛国者」を自称しているケースが多いように思われる。彼らは保守派という政治的スタンスをとっているようだが、ツイート履歴を見てみると、韓国人や中国人に対する差別的な発言が目立つ。

もし、本当にドラマの中に反日的な要素があるなら、疑問を呈したり、抗議をするのは結構なことだ。しかし問題なのは、森羅万象ありとあらゆるものが反日要素に見えてしまうことであり、そこから「韓国が嫌い」「中国むかつく」となることだ。何の生産性もなく、ただただお互いがいがみ合うだけの感情になってしまう。

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2013年12月公開の映画「永遠の0」出演をきっかけに、24歳の頃から毎年靖国神社への参拝を欠かさなかったという三浦春馬さん。愛国心の強い俳優としても知られていた。

亡くなった三浦さんの遺作となるドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」。うがった見方をせず、純粋な気持ちで6日の最終回を楽しんでもらいたい。

Twitterの反応

image by: TBS『おカネの切れ目が恋のはじまり』

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