グループや集団内で良い文化も悪い文化も受け継がれる話でしたよね。
職場では、企業文化とか職場の雰囲気とか言われるものがあるように家庭内にも、
- その家庭なりの文化
があるんです。そして、家庭内では、人間関係の基礎が育まれるので、
- 年少者にどうふるまうか?
- 異性はどんな存在か?
- オトシヨリにどう接するか?
- 辛いことをどう分かち合うのか?
といったことも学ぶことになります。
で、当たり前ですけど、子供は大人や年長の兄姉たちからそれを学ぶので、姿形だけじゃなく
- 人間関係の処理の仕方まで似て
くるわけですよ。
私は、家庭内でもめごとがあると、傍観者的にふるまうクセがあるんです。こう、無言になったりフリーズしたりしちゃう。おそらくこれは実母から受け継いだものだろうと自覚しています。もう、そっくりなんですよね。フリーズしている姿が。好きで受け継いだわけじゃないのに。
ということは、
- 親たちもまたそのまた親や兄姉から
なにか学んで受け継いだんじゃないでしょうか。良い文化の場合にはそれほどモンダイではないですが、悪い文化の場合には結構モンダイです。自分を取り囲んでいる文化には気がつきにくいですから、問題を自覚しにくく、解決も困難になるからです。
で、こういう、家庭内の悪文化に苦しんでいる方にやってみてほしいのが
- 家系図を書いてみる
ことです。あなたの上に父と母がいて、父と母にもそれぞれ父と母がいて…っていうヤツです。
ここで書く家系図には、フツーと違う決まりがあります。それは
- 人間関係の情報をプラス
して書くということです。つまり、そこに現れる人間関係が
- 断絶(離婚や勘当)か存続しているか
- 存続しているとして、良好か疎遠か険悪か
を書くんです。
一応決まりとして、挙げると
- 関係が断絶している場合(離婚・勘当・ケンカ別れ) 二重斜線
- 交流があるけど、疎遠 点線
- 交流があるけど、険悪 赤線
会えばケンカするとかイヤな気分になるとか - 交流があって、良好 グリーンの線
食事やイベントなど一緒に楽しむとか
こんな感じです。
たとえば、父親と母親が離婚していれば、父親と母親の間に二重斜線を入れます。そして、あなたがそれ以降、父親とほとんど会っていなくて何年もなんの連絡も取っていないようなら、あなたと父親の間の線を点線にするのです。
人間関係について、疎遠や険悪、良好などの判断は曖昧ですが、そこは主観を元にしてください。たとえば、年に1回くらいしか会えなくても、いざとなったら頼りにし合えるなら「良好」と判断していいと思います。
この、人間関係がプラスされた家系図のことを
- ジェノグラム
といい、本来は介護などの家族支援の資料にするために作成されるものです。有名な図なのでググっていただければ、いろいろな書き方が紹介されています。