プロが教える「まったく人の話を聞けず嫌われる性格」を治す方法

 

オウム返しで話の要点を確認「何%くらい合っている?」

相手も人がいいので、大体の人が「合っているよ」というと思うんです。そもそもまちがっていたところがあっても、いちいち修正するのは面倒だから「合っているよ」というかもしれません。

そのため、こういう聞き方をすると正しい答えがわかります。「合っているなら何%くらい合っている?」と聞くこと。

さすがにまったく話が効けていないということはないと思います。でも、逆にいったら100%正しい正解を言えることも少ないと思います。

僕も、人の話を聞いて文字起こしをすることがありますが、文字にしてみると「あれ、こんな話だったけ?」ということがあります。

バイアスという言葉もありますが、人は思い込みによって物事を判断しています。たとえば、「ピザという言葉を10回言って」という遊びがありますよね。ピザと10回言った後に肘を指さし「ここは?」と聞いくと、松が得て「膝」と答える人がいる遊びがありますよね。

あれは「一貫性の法則」とか「バイアス」とかいろんな説明の仕方があります。ようは、前に起きたことと同じようなことがずっと起きるというものです。ずっと「イエス」といったらその次も「イエスと言いたくなる」というものです。

「勝手な思い込み」は脳内セルフトークが原因?

人と話をしている時というのは、自分の中での思い込みが働きます。たとえば、まだ相手が何もいっていないにもかかわらず「きっとこの人はこういうことをいうはずだ」と思って聞いてしまう。そこに合わせて聞くから、相手の発言を正しく聞けてないことが多いのです。こんなときはどうするか。

僕はいつも「健全な自己否定」という言い方をしますが、「もしかしたら人の話をちゃんと聞けていないかもしれないな」と認識すること。

さきほど話した脳内のセルフトークは、普通の会話の7倍と言われています。人間は、常に頭の回転が速いため、人の話を1倍速で聞くためには、忍耐が必要です。

人は脳内でセルフトークしているほうが、速いし楽しいんですよ。でも、それだとコミュニケーションがうまくいきませんよね。

なぜなら、起業するということは仕事をひとりでやっていくわけなので、仕事をする能力そのものと同時に、お客さんや一緒に働く人たちとのコミュニケーションは欠かせません。そのため起業後、僕は「まずは人の話をしっかり聞こう」ということを心がけたのです。

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