「いじめられた経験が育児に影響したかも」そんな親の意識を変えた魔法の言葉

 

4年生になってから、いじめが学校内で問題になり、過激な嫌がらせはなくなったのですが、その後は陰湿な「無視」が始まり、一部の男子から始まった「無視」が男女関係なくクラス中に広まり、それがずっと中学3年まで続いたのです。

中学卒業までの6年間で、私の性格も歪んでしまい、超ネガティブで消極的になってしまったと思います。

高校は同じ中学の子が行かないような遠くの学校に入りました。嘘のように気持ちが楽でしたが、又、いじめられるのでは?と、目立たないようにひっそり時間が過ぎるのを待っていました。

クラスメイトが楽しそうにしている姿も「私とは違う世界の人たち」と見ていて、自分から輪に入ろうとか、何かを楽しみたいなどと考えた事もありませんでした。

私の10代は、いつも日の当たらない道を歩いているようで、楽しい思い出があったのかどうかさえ記憶にないほどです。

学校を卒業して就職しても、人付き合いは苦手でした。

縁あって今の主人と結婚し、娘が生まれましたが、その時に感じたのが「かわいい」よりも「私のようにいじめられたらどうしよう?」でした。

子供の成長はうれしいけど、目立つことを避けてきた私は「人の迷惑にならないように」「嫌われないように」とそればかりで、娘を叱る時には「人に迷惑を掛けないんだよ」「そんなことをしていたら嫌われるよ!」「ほら、だからいったでしょ」のような後ろ向きの言葉ばかり。

娘は、とても内向的で、笑わない子に育ってしまいました。

他にも「目が合わない」「言葉が少ない」「積極性がない」「陰気」「自信がない」と私の悪いところをそのまま引き継いだ感じでした。

そして幼稚園の年中の時に、強い女の子から仲間外れにされてしまい「あれだけ注意していたのにやっぱりか…」「私のせいだ。私に似てしまったんだ」と、落胆しました。その時に「どうしよう」と焦って調べていた時に知ったのがパピーさんのHPでした。

いじめに関する記事もたくさんありましたが、前向きにな言葉にあふれていて、自分には思いつかないような考え方が多く、真っ暗闇に光がさしたようでした。すぐに勉強を始め、メルマガの過去の記事も毎日読むようにして、自分に足りない事をノートにまとめていきました。「躾なんていらない」「楽しく過ごすことが何より大事」「否定よりも肯定を増やす」「叱るより笑顔を」「いいところを見つけて伝える」「喜びを表す」…。

私ができていなかった沢山の改善点がありましたが、なんといっても衝撃だったのは、メルマガに書かれていた「子供のうちは、人に迷惑を掛けてもいいんだよ」の言葉でした。それを見た時には「え、迷惑かけていいの!?」と驚きでした。

私は「人に迷惑を掛けないように」と育てられました。そして我慢をすることが良いことだと教えられました。でも結果的に我慢をすることがいじめをエスカレートさせ、迷惑を掛けないようにしていたことで自分を抑え続けて苦しみを生んでいたのでした。

メルマガを読んだり、テキストで勉強していくと、パピーさんの考え方って、私とはほぼ真逆。でも、私だったらこんな風に育ててもらいたかった!と思え、方向転換することには何の躊躇もなかったです。

print
いま読まれてます

  • 「いじめられた経験が育児に影響したかも」そんな親の意識を変えた魔法の言葉
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け