「やってあげるといつまでも自分でできない。自立ができない」などと言って脅す人もいますが、決してそんなことはありません。大人になれば、その子なりになんとかするものです。それでいいじゃないですか。大人であるみなさんも、そういう部分はたくさんあるはずです。
子どものころは忘れ物をよくしていても、大人になって自分の仕事をがんばるようになれば忘れ物もしなくなります。
それに、整理整頓ができなくても仕事は一流という大人はたくさんいます。だらしがなくても毎日楽しく幸せに生きている大人もたくさんいます。
ですから、子どもの短所や苦手な部分ばかりに注目して、いつまでもそこをつつく子育てはやめましょう。それよりも、もっと子どもの長所、美点、得意な部分に注目しましょう。子ども自身がやりたがること、日頃から好きなことなどをたっぷり応援してあげてください。
親の応援があれば、そこをますます深められます。すると、自分に自信が持てるようになりますし、毎日が楽しくてたまらないようになります。自己肯定感が育つのでいろいろなことでがんばるエネルギーがわいてきます。
応援してくれる親、そしてほめてくれる親のことがますます好きになりますから、素直な気持ちも出てきます。それがもとになって他者一般への信頼感も育ちます。つまり、他者信頼・人間信頼の感情です。兄弟にも友だちにも優しくできるようになります。
とにかく、子育てで一番なのは自己肯定感と他者信頼感の2つです。この2つがあればちゃんとやっていけます。この2つを子どものときに育ててあげてください。
整理整頓・片づけ?忘れ物?挨拶?テキパキした行動?そんなものは二の次三の次です。
親力PE
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