『ドラゴン桜』指南役が断言。こんな子育てが我が子を不幸にする

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日々我が子と向き合っていると、ついつい「できないこと」にばかりフォーカスし、なんとか改善させようと叱りつけてしまうのが世の親の常。しかしそれでは将来的に彼らを不幸にしてしまうようです。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では著者で漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる親野智可等さんが、子育てで何より大切なのは自己肯定感と他者信頼感を育んであげることと断言。さらにそのために親が心がけるべきことをレクチャーしています。

子育てで一番大切なことはこれ!

整理整頓・片づけが苦手、テキパキ行動できない、朝起きるのが苦手、忘れ物が多い、挨拶できない、などなど、子どもにはいろいろ苦手なことはあるものです。

わが子が苦手なことに対しては、合理的な工夫をしてあげてください。ハードルを下げて、やりやすくしてあげることが大切です。でも、それでもできないときは、一緒にやってあげたり、あるいは大人がやってあげたりしてください。

例えば、整理整頓・片づけが苦手なら合理的工夫をして片づけやすくしてあげてください。それでも無理なら一緒にやってあげたり、親が片づけてあげたりすればいいだけのことです。

朝自分で起きるのが苦手なら、起きやすいような工夫をしてあげて、それでも起きられなければ起こしてあげてください。

忘れ物が多いなら、親が一緒に仕度をしてあげてください。あるいは、最終の確認を毎日してあげるのも効果的です。

もし、いろいろ工夫するのも大変だという場合は、最初から手伝ったりやってあげたりすればいいです。親も努力しないのですから、子どもに求めることもできないわけです。実際問題、親も毎日忙しいですから、そういう選択もあっていいです。それでも、毎日叱り続けるよりはるかにマシです。

子どもが苦手でできないことばかりに注目して、毎日叱っているのが一番よくないことです。叱ってばかりいると、子どもは「どうせ自分はダメな子だ」と感じて、自己肯定感がボロボロになり、自己否定感にとらわれるようになります。

こうなると、がんばるエネルギーがなくなってしまい、ますますできなくなります。また、もともとあった長所や美点も伸ばせなくなってしまいます。

同時に、叱られてばかりいることで、親の愛情が実感できなくなります。すると、「お母さんは、ぼくのことをダメな子だと思っている。こんな自分なんていないほうがいいんだ」と思うようになってしまいます。

こういった親に対する不信感をもってしまうと、それがやがては他者一般に対する不信感にまで至ります。つまり、他者不信とか人間不信といわれる状態に至ってしまうのです。

ですから、大事なことをもう一度繰り返すと、工夫をしても無理なら一緒にやってあげたり、親がやってあげたりしてください、ということです。工夫も無理なら、最初から親がやってあげてください。

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