風の時代って、スピードが命なの。疾きこと風の如くなんですから。そのスピードを阻害しているのが、利権団体であって、猛烈な力を持っているジイさんたちなんですよ。彼らは自分たちが生きている間に、自分か逃げ切ることを思考のゴールになっていて、50年後、100年後の日本のためにどうすべきかという議論は興味が無いんですよ。
もちろん表面上は賛成するんですよ。少子高齢化、これは問題だ!そうだそうだ!と総論には賛成する。でもこの流れを軌道修正するために、
▼ 子どもへ参政権を与えて、成人までは親が代理行使する
▼ 子どもの人数によって所得税の減免措置をする
▼ ジジババの年金や医療費を抑制して、子どもたちにもっと投資する
▼ 子育てを促進するために、男性の育休取得を義務化する
▼ 介護施設の自己負担額を引き上げる
みたいな政策には、あれこれ理由を付けて反対するわけですよ。
こんなのは女性と若者が意思決定の主体になったら、すぐに決まるような話なんです。そういう構造になっていないんですね、この国は。
だから日本がこれから再度伸びる要素ってほとんどなくて、せいぜいが観光で食べていくというのが関の山(これは貧しい国の特徴です)という未来が待っているわけです。
そういう時代では、「みんなと一緒」という価値観は、みんなと一緒に貧しくなるという未来しか導かないんです。できるだけ個を発揮して、みんなと違う立ち位置、大衆とは異なる行き先を見つけて、そこにダイブして行かないと、豊かになりにくいんですよ。
そのために、旧来の常識みたいなモノにも盲目的に順っちゃだめなの。常識に疑問を持って、自分で調べて、自分の頭で結論を出して、その結論に順って行動を決めなきゃダメなの。
そうなるための訓練が、常識を疑うということなんですよ。
image by: Shutterstock.com