全米OP開催中のNYで話題。テニス界の偉人「キング夫人」とは?

 

この試合については、ウィルソンが今回のテニス博物館についての公式プレスリリースで以下のように取り上げています。

Billie Jean King Fights for Equal Rights The guest of honor’s historic ‘Battle of the Sexes’ match viewed by an estimated ninety million people worldwide ignited the feminist movement for women’s sports. The BJK autograph racket came to symbolize King’s role as an equal rights advocate and ambassador.(プレスリリースより抜粋)

ビリー・ジーン・キングが平等な権利のために戦う名誉のゲストであるビリー・ジーン・キング(略して、BJK)による世界中で推定9千万人が見た名誉の歴史的な「性別間の戦い」の試合は、女性のスポーツのためのフェミニスト運動に火をつけました。BJKがサインしたラケットは、平等な権利の擁護者および大使としてのキングの役割を象徴するようになりました。

リッグス選手との歴史的な「性別間の戦い」は、会場となったテキサス州ヒューストンに3万人を超える観客が集まり、テレビ中継でも大勢の人々が見守る中、ビリー・ジーン・キングさんはリッグス選手に 6-4, 6-4, 6-3のスコア(5セット・マッチのため、3セットのストレート勝ち)で勝利を収め、女性の持ち得る力を証明したそうです。

この試合をきっかけに、“興行”としての「女子テニス」が発展する流れに変わっていったのだとか。年齢の差はあるものの体力勝負のスポーツで、女性が男性に勝ったのはものすごいエピソードですし、こうした活躍もありビリー・ジーン・キングさんの男女の性差別問題解消への貢献は今でも特にこうした形で取り上げられているわけなのです。

ちなみに、このテニス・ミュージアムには他にも史上初めて黒人としてテニスの試合に出場した1940年のジミー・マクダニエル選手の功績なども紹介されています。

テニスの過去の歴史を振り返っているわけですが、実は、今でもまさにアメリカの社会問題になってる事柄でもあり、テニスという枠組みですが、誰にでも身近な人類の歴史を通じて積み上げられてきた努力や叡智を学べる場としても非常に意義のある展示と思いました。もっと高く評価されても良い気がします。

image by:Tadeas Skuhra / Shutterstock.com

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ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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