会社が学校など、人間関係に悩まされている人はとても多く、それによって何もかもが嫌になってしまう、ということもあるかもしれません。そこで、今回の無料メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、人間関係に苦しんでいる人が「やめること」を記した一冊を紹介しています。
なんか勝手に人生がよくなる やめることリスト
本田晃一 著/SBクリエイティブ
「やめることリスト」に興味があって手にした一冊です。読み進めるとどちらかといえば、人間関係に苦しんでいる人向けの内容となっていました。
つまり、苦手な人がたくさん回りにいるのに、「そういうのはやめてくだい」と言えない人。いじめられているのに、そこから脱出できない人。苦手な仕事を自分が担当だからと抱え込んで苦しんでいる人。
外から見ていると、一歩、その思い込みから踏み出すと楽になると思うのですが、現実には難しいのかもしれません。
「イヤだ」を伝える秘訣は…「そういうの、あんまり好きじゃないんだよね~」と、あっけらかんと伝えてみることです。(p63)
この本でお勧めしているのは、できれば嫌な人から離れること。嫌なことをやめること。山でクマに出会ったら誰でもクマを驚かせないようにそっとクマから離れますよね。
自分の大切な人生の時間を苦手な人と過ごすのか、好きな人と過ごすのか。あなたが選べるのです。もちろん選ぶべきは苦手な人を避けて自分を尊重してくれる人との時間を増やすことです。
苦手な人を野生のクマと同じって考えてみること。急に離れたり、いきなり関係を断ったりするのではなく、目を合わせながら、じりじりと、後退りするようにして徐々に距離をとっていくのです。(p49)
確かに日本人の中には「嫌なことでも頑張る」「自分が我慢すればいい」「迷惑をかけてはいけない」などの思い込みがあるように感じました。
逃げるという選択肢もある。辞めるという選択肢もある。できませんと言う選択肢もある。手伝ってくださいとお願いする選択肢もあるのです。
本質的なところは、「今の状況は嫌だ」という自分の本音に気づくことが出発点なのでしょう。やりたくない自分にオッケーを出すことで、新しい選択肢が見えてくるのです。
本田さん良い本をありがとうございました。
【この本で私が共感した名言】
謝ることよりも、むしろ、引きずらないことのほうが重要です…本当に申し訳ありませんでした…「じゃあ、次はどうしたらいいか」と、未来思考の反省フェーズに入ることができます。(p35)
僕は小学生のころ、いっとき、いじめられたことがありました…。あの人(たち)に嫌われただけで、ほかの人にも嫌われるわけではない…。人間関係のトラブルって、誰の身にも起こりうる「厄災」みたいなものです。(p39)
与えられた時間には限りがあります。その大切な時間を、なぜ、「どうしても苦手で、できれば距離を置きたい人」のために使わなくてはいけないのでしょう…?(p43)
【私の評価】★★★★☆(80点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(お薦めです!ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
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