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茂木敏充、致命的な欠点は“パワハラ”。頭脳明晰&能力抜群も問題だらけの人間性、官僚への逆ギレが得意な新幹事長

自民党は4日、党本部で総務会を開き、甘利明幹事長の後任に茂木敏充外相を充てる人事を決定した。茂木氏は当選10回で政調会長や経済産業相を歴任したベテラン。旧竹下派の会長代行を務め、安倍晋三元首相や麻生太郎副総裁とも良好な関係を保つ。政治手腕は折り紙付きと評される茂木氏だが、その一方で「官僚から最も嫌われている政治家」と言われるなど、“ある部分”において致命的な欠点があるという。

茂木敏充幹事長の最大の欠点は“パワハラ気質”

栃木県足利市生まれの茂木氏は東大経済学部を卒業して丸紅に入社。その後、読売新聞を経てハーバード大ケネディ行政大学院に留学。帰国してマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社した。

絵に描いたようなエリート人生を送ってきた茂木氏だが、もともと自民党議員であったわけではない。

1993年に旧栃木2区から日本新党公認で出馬し初当選。日本新党の解党後は無所属となり、95年に自民党に入党した。96年の総選挙では栃木5区から自民党公認で当選して以降、連続当選を続けている。

そんな茂木氏について、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は2日に放送された『ひるおび!』(TBS系)の中で、「これまで見てきた政治家の中で一番頭がいい」と断言。

外務省の職員に聞いた話として、「フォトグラフィックメモリーといって、写真を撮るように覚えるんですよ」と記憶力を絶賛した。一方で「物凄い方向音痴」と意外な一面も明かしつつ、「でも、能力は非常に高いですよ」と繰り返した。

頭脳明晰で政治手腕も抜群だという茂木氏だが、ある大きな問題点を抱えているという。それは「パワハラ気質」であること。

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官僚が作成した“茂木氏対応マニュアル”の中身とは?

永田町や霞が関の動向に詳しい記者は茂木氏に関して、「官僚が最も恐れる政治家」だと評する。

「茂木さんの頭の良さは誰もが認めるところで、それゆえ指示が細かすぎて官僚を困らせる人だといいます。自分が完璧だからか、相手の些細なミスが許せないようで、キレて官僚に当たり散らすことも多々あるとか。被害を受けた官僚は多いようです」

この点に関しては、前出の田崎氏も「怒りっぽいとか、人徳の点で問題があると言う人はいるんです」と認めている。

2019年10月18日号の週刊朝日によると、経産省や内閣府、外務省などの歴代の担当者は、大臣の機嫌を損ねないようどのように接するべきか蓄積してきた「茂木敏充マニュアル」があるといい、事細かく注意点が示されているという。

例えば食事。麺類が好きだとしつつ、例外的に嫌いだとされる冷やし中華や長崎ちゃんぽんまで把握している。伸びたり硬くなったりしないよう、注文時間の調整も抜かりない。パンは好きだが硬いフランスパンは苦手。メロンは嫌いだとされるが、なぜか夕張メロンはOKのようだ。

茂木氏は大のヘビースモーカーとしても知られ、マニュアルでは「プライオリティが最優先」とされている。

「あらゆるところで吸えるよう調整し、喫煙可能場所のリストを作成する」となっており、どうやらタバコを吸える場所を確保しておかなければ、茂木氏の機嫌を損ねてしまうようだ。

「こんなリストが存在している時点でパワハラです。甘利さんは政治とカネの問題がきっかけとなり幹事長を辞任することになりましたが、茂木さんのパワハラもかなり危険です。周りに人がいても怒鳴り散らすこともありますから。そうしたことがいずれ自分の首を絞めることにならなければよいのですが」(前出・政治記者)

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甘利氏が辞任し、ホッと胸をなでおろした感のある岸田文雄首相だが、今度は新たな心配の種が増えてしまったかもしれない。

旧竹下派で茂木氏が会長になれないワケ

頭脳明晰で政治手腕も抜群だとされる、自民党の茂木敏充新幹事長。官僚に対する当たりの強さから、「部下にはしたいけど、上司にはしたくない」人として、永田町界隈では知られているという。

そんな茂木氏の人間性を知るには、所属する平成研(旧竹下派)のポジションを見ればよくわかる。

派閥の会長であった竹下亘氏が今年9月に亡くなり、2カ月近く経つものの、ナンバー2と目される茂木氏の肩書は未だに会長代行のまま。実は引退しても派内に大きな影響力を持つ、「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄・元官房長官)と折り合いが悪いのだ。

「2人は犬猿の仲と言われています。というのも、青木さんが茂木さんのことをあまり信用していないのです。青木さんの目の黒いうちは茂木さんが領袖の座に収まることはないとすら言われてきました。派閥を裏で牛耳っているのは青木さんです。青木さんは小渕優子さんに後を継がせたいと考えているようです」(同・政治記者)

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そんな旧竹下派でのライバルは加藤勝信氏。コロナ禍の安倍政権では厚生労働大臣、菅政権では官房長官を務めた実力者だ。

加藤氏が2018年に党三役である自民党の総務会長に就任した際、茂木氏は機嫌を悪くし、職員に当たり散らしていたという話もある。

だが、今回茂木氏が幹事長に選ばれたことで、旧竹下派内も一気に情勢が変わる可能性がある。茂木氏はどのような辣腕を発揮するのだろうか。

総理大臣の座を意識して茂木氏は変わりつつある?

人を見下しがちで、キレやすいパワハラ気質が問題視されている茂木氏。

しかし、ここ最近はこれまでの行動を反省したのか、派閥の若手の面倒を少しは見るようになったといい、田崎氏も「外務大臣になって変わってきた」と語った。

「本人も自分のいたらなさを十分に認識されて、直さなきゃいけないと思って努力されてる。それで完全に直りきったかというとそうでもないという話を聞くんだけど、今努力中」と伝え、どうやら変わろうとはしているようだ。

茂木氏は政策通なだけでなく、安倍晋三元首相や麻生太郎副総裁との関係も良好だといい、その辺りを評価され岸田首相が幹事長に抜擢した。

まさに茂木氏は「上には弱く、下には強い」という典型的な人柄なのだろう。

茂木氏が最終的に狙っているのは、派閥の会長の座でなく、内閣総理大臣の椅子。それを実現するために、幹事長は喉から手が出るほど欲しかったに違いない。

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ある意味、総理のレールに乗ったともいえる茂木氏。しかし、パワハラ気質を直さなければ、甘利氏のようにあっという間にその座から滑り落ちてしまう。今後の茂木氏の動向に注目だ。

Twitterの反応

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※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by : 茂木敏充公式ツイッター

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