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マンガ大好き精神科医が語る、人間を弱くする少年マンガ「最大の罪」

人生において「もっと成功したい」と思った時、何をすることが重要なのでしょうか? 今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では現役精神科医のゆうきゆう先生が、 そのために大切な方法を教えるとともに、日本の「少年マンガ」が犯した最大の罪について持論を展開しています。

少年マンガの最大の罪。人生で成功するたった一つの大切な方法

こんにちは、ゆうきゆうです。

今日も元気でお過ごしでしょうか。

皆さんは人生において「より成功する」ためには何が重要だと思いますか?

ノーベル平和賞を受賞したシュヴァイツァー博士は、あるインタビューで「人生で残された時間があと5分しかなかったら先生は何を世の中に伝えたいと思いますか?」という質問を受けました。なかなかむちゃぶりですね。

そんなシチュエーションを想定されても…というところですが、博士はこんな風に答えました。

「自分が大切なことを成し遂げたい・やり遂げたいと思うならば、他人が助けてくれたり自分の障害を取り除いてくれることを期待してはいけない」

すごいことを成し遂げたシュヴァイツァー博士が言うと、なかなか趣深いですね。

大切なのは「期待しない」こと

人間は、ピンチの時に「誰か助けてくれないか」「救ってくれないか」と期待するところがあります。しかし、他力本願のままだと自分では何も成し遂げられず終わってしまいます。

博士の言葉からもわかるように、良い意味で「他人に期待するな」と考えることは重要です。

これは、助けを諦めて他人をネガティブに思え、という意味ではありません。他人の力をただ漠然と期待して何もしないのではなく、他人のことは基本的にあてにせず、自分の力だけでなんとかすることを心がけていく。これが何より自分の夢の達成に重要なのです。

無意識に他人に期待してしまうことは、当然どんな人もあると思います。これは、少年マンガの影響もあると思うのです。

少年マンガの「罪」

自分は少年マンガやバトル漫画が好きなのですが、唯一あまりよろしくないと思う演出があります。それこそが「ピンチの時に仲間が助けてくれる」というシーンです。

敵との戦いでやられそうでピンチになった時、キーンと何かが飛んできて、何だ!?と思ったら助けに来たぜ!と仲間や恩人が登場する。こういう展開が結構あります。

しかしマンガは現実ではあり得ない世界を劇的に描いているため面白いのであって、現実においてピンチになったとき、期待通りに仲間が助けに来てくれることはほぼありません。

ところがこの漫画のすり込みにより、仕事で困ったときに誰かが手伝ってくれたり急に上司の心が変わって自分のことを助けてくれたりということを期待してしまうのではないでしょうか。

その他力本願により自分の努力が減ってしまい、上手くいかなくなることも考えられます。

本当の「助け」になることとは?

これは勉強や仕事においてはもちろんのこと、恋愛などの人間関係でも同じです。

相手があまりにもネガティブな行動を取るとき「いつか変わってくれないかな…」と漠然と期待したりするのではなく、相手がどんな状態でも全く関係なくなるよう、自分自身の仕事などを頑張る。または自分が心安らかに過ごせるコツを見つける、等のように考えてみましょう。

あなたが助けてほしいと考えているとき、他人も同じようなことを考えているかもしれません。他人も助けてもらうことを期待しているということは、あなたのことをさらに助けよう、という気持ちの余裕を持っていない可能性が高いです。

自分自身の力で突き進んでいこう、という意識が、何よりもあなたの助けになるんですよ。

というわけで何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

image by: EQRoy / Shutterstock.com

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「100億円手に入れた人と、事故で重傷を負った人。半年後により幸福を感じていたのは、どっちだと思いますか?」。この中に、あなたの知らなかった驚きと感動がある。恋愛と仕事を成功させる秘訣。悩む前に、1号だけでも読んでみてくださいね。

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【著者】 大和まや・ゆうきゆう 【発行周期】 週に1度、宝石が届きます。

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