日本ハムの「ビッグボス」こと新庄剛志監督(49)が21日、自身のインスタグラムを更新。「白髪の人は白髪染めしてもらいます」と話したことについて、「実は白髪染めをしてなかったら、僕の髪は真っ白なんです」と衝撃的な告白。思わぬ事実にファンからは驚きの声があがった。
新庄監督、清宮に「まだ痩せてない」愛あるダメ出し
新庄監督は20日に就任後初めて千葉・鎌ケ谷の2軍施設を訪問。初めて監督としてコーチミーティングを行い、「太っている人は減量、白髪の人は白髪染めしてもらいます」と身なりにも言及していた。
しかし、ダイエットについては賛同する声が多かったものの、白髪染めについては「野球と関係ない」「白髪染めについては体質に合わない人もいる」など、批判的な意見も聞かれた。
今回はそれを意識したSNSでのコメントとみられ、「コーチの方 もしカラーアレルギーをお持ちの方は染めないで下さい」と呼び掛けた。
一方、直接本人に減量を指示した清宮幸太郎内野手と20日、打撃練習を終えたところで立ち話。数日前には「この短期間で想像を超える減量に驚いてます 凄い!!」と自身のインスタグラムでその努力を称えていたが、「でも今日見たらそうでもなかったというね。そんなにやせてなくね!?」と愛のムチともいえる厳しい言葉を述べた。
「僕たちでプロ野球を変えていこう。かっこいいチームになろう」と既成概念を変えるべく、チームを鼓舞する新庄監督。そんなポジティブ思考の新庄監督にも想像を絶するような辛い時期があったという。
新庄がメジャーで体験した壮絶なイジメ
新庄監督はフリーエージェントで2000年オフにニューヨーク・メッツへ移籍。日本人野手としてMLBで初めて4番打者を務めるなど大きなインパクトを残した。
しかし、2002年にはトレードでサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍したが、そこで壮絶な人種差別を受けてしまう。
デイリー新潮によると、当時のジャイアンツは「クラブハウスの雰囲気はMLB球団の中でもワースト」とまで言われたほど、白人と黒人やラテン系の有色人種が対立しており、新庄もまたこの争いに巻き込まれたという。
その中心人物とみられたジェフ・ケントは新庄をチームの顔であったバリー・ボンズと同じ一派とみなし、ネチネチと陰湿な嫌がらせを繰り返していたとされている。
新庄を取材する日本人メディアへも「俺の前からすぐ消えろ」など露骨な態度で対応。こうした行動が新庄にも精神的なプレッシャーを与えることとなり、あの超ポジティブ思考な新庄ですらクラブハウスで暗く、ダンマリを決め込むようになったという。
「辛い時期ではあったようですが、アメリカに行かなければ経験できなかったこととして、新庄さんは今でも前向きに捉えているようです。普通の選手なら潰れてしまうと思いますが、新庄さんは負けることなくプレーで納得させ、ボンズ選手も『新庄はナイスガイだ』と認めています」(スポーツ紙記者)
アメリカで壮絶なイジメを体験した新庄監督。こうした経験も知りうるからこそ、日本ハムの再建には最適な男といえるかもしれない。