ドラゴン桜の指南役が父親に伝授、子供の才能を伸ばす“6つの褒めるコツ”

 

次のコツは、短所をどうほめるか

2.短所言い換え法

親というものは、子どもの短所ほど目につくものだ。ダラダラしている、やるべきことをやらない、整理整頓をしないなど、「子どもの短所を挙げてください」と訊くと、スラスラといくつも言える親が多い。

ところが、子どもの長所を挙げてくださいというと、なかなか出てこない。しかし、大人も同じだが、短所は長所の裏返しである。ここが重要だ。

何でも後回しにして遊んでしまう子は、「度胸がよい」「神経が太い」とも言える。これは、大人になってから大事な資質だ。

いつも気を抜けない神経質な人では、大きな仕事を任されたときにその重圧に参ってしまう恐れがある。
その点、神経が図太い子は、トラブルが起きても乗り越える力があるかもしれない。

 に「家に帰ったら宿題をしないと気がすまない」性格は、もしかしたら長所ではないかもしれない。親としてはすばらしい長所に思えても、将来を考えると、逆に不利かもしれない。

つまり、要は親の見方だ。そういう目で見れば、宿題をしてなくても平気で遊べる子が、頼もしく見えてくるだろう。

親が子どもを見るときに「直すべき短所」と否定してしまうのではなく、「ちょっと別の角度から見る」ことは大切だ。短所は長所の裏返しであり、無理に矯正してしまうことで、子どもの長所を奪っているかもしれないのだから。

他の子と比較せず、我が子を虚心坦懐に見つめよう

3.成長評価法

我が子を他の子と比べたくなるのは人情だが、子どもの成長には個人差がとても大きい。いろいろなことが早くできるようになる子も、遅い子もいる。人と比較して人より遅いところ、劣っているところを矯正しようとするべきではない。

他の子と比べるのではなく、その子自身が以前に比べて成長した点、良くなったことを見つけて、ほめよう。たとえそれがほんの少しでも、とにかく前進しているのだから、それはすごいことだ。

多くの親は「何年生までには、こんなことができていないといけない」というイメージを抱きがちだ。そんな考えは必要ない。

固定的なイメージを持っていると、左右の靴を間違わずに履けるようになったとか、繰り下がりの計算ができるようになった、掛け算九九ができるようになった、などといった「その子にとってはすごい進歩」が、「やっとできたか」「できて当たり前」などと、逆に叱る材料になってしまう。

その子ががんばってできるようになったことは、素直に親としてほめてやろう。
他の子と比べずに、自分の子をしっかりと見つめよう。

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