営業マンはしゃべりすぎるな。大切なのは理論、商談を成功へ導く3つのトーク術

 

2. クロージング

次がクロージングです。以前もお話ししましたが、クロージングを全くしないというか、意識していない営業マンが多過ぎです。営業を全く理解していない証拠だと言えます。

営業と言うのは、契約というゴールに向けての会話です。ゴールに向かわないと意味が無いのです。ゴールに向かわせるために必要なのがクロージングです。クロージングを行わないと、契約というゴールには向かいようが無いのです!

5月に、クロージングに関しては詳しくお話ししましたが、ここでは重要な部分だけをお話しします。

商談が普通の会話と最も大きく違うのは、クロージングを挟むか挟まないかの違いだと言えます。クロージングを挟むことで、契約というゴールに会話を誘導することが出来るのです。

どういうことかというと、普通の会話の場合は、目的が無いです。それに対して商談の場合は、契約という明確な目的があります。その目的を達成するための会話です。だから、普通の会話とは違う話し方が必要になるのです。

クロージングは商談の初期から組み込む必要があります。多くの営業マンが、クロージングを意識していないと言いましたが、大体は値段を提示してどうですか?ぐらいです。まあ、クロージングと言えばクロージングですが、「考えときます」という言葉を言わせるためのトークとしか思えないお粗末な商談です。

私自身がクロージングを意識するようになったのは、営業を初めて2年目です。それまでの私のクロージングは、「お願いします」だけでした。料金を最後の最後に提示して、「お願いしますよ」で契約を取っていましたが、この「お願いします」という言葉がおかしい!って思うようになり、「お願いします」を封印しました。それから、「お願いします」ではなく、他のクロージングを考えるようになり、自分でアレコレ試すようになりました。

そして、8つのクロージングを使いこなすようになりました。

1.買うと決めてかかるクロージング
   まだ買うとは言っていない時に工事日を決める

2.選択させるクロージング
   導入するなら白と黒どっちがイイですか?など選択させる

3.サービスを利用するクロージング
   今なら○○が付いて来ます!

4.急がせるクロージング
   「20日締めなので」「月内なら」

5.動きによるクロージング
   契約書を出して書き始める

6.頼み込むクロージング
   「優勝が懸かってるので、」

7.物語によるクロージング
   導入事例などを紹介する

8.料金提案のクロージング
   料金で決める!

クロージングは商談の中で何度も挟みます。基本は、YESが出たらクロージングを挟みます。

「へぇーそうなんだ!」「来週持ってきましょうか?」とか、

「いいね!」「やるなら白と黒どっちがイイですか?」とか、

テストクロージングと世間では言いますが、軽めのクロージングを挟み込んで行きます。ただ、決してテストクロージングでは無いです。だって、それで決まるケースもあるからです。一つ一つがクロージングです。

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