営業マンはしゃべりすぎるな。大切なのは理論、商談を成功へ導く3つのトーク術

 

ただし、まだ料金も言ってないし、これで決めようと言う場合じゃないのをテストクロージングと言うのだと私は理解しています。こういう商談の初期に使うクロージングの場合は、半分冗談ぽく言ったりします。笑いながら言うイメージです。そして、契約と言うゴールに進んでいるのを、お客さんに自覚してもらうイメージです。このテストクロージングが重要なんです!基本は、商談の初期から意識的にクロージングを挟む必要があります。

「○○ならやらない理由は無いですもんね」とか、

「どうせやるなら早い方がイイですもんね」とか、

教育プロセスでも挟み込んで行きます。これが、ジャブのように効いて行くのです。つまり、分かり易く言うと、商品の説明をする時も、クロージングを挟むということです。

私が指導する営業紙芝居にも、クロージングを挟んであります。

「契約は当然である」

商談をする時に、このように思っていないとダメです。というか、お客様の為になる提案なら、このように考えるのが自然だと思います。その当然のことだからこそ、

「来週持ってきましょうか?」とか、

「やるなら白と黒どっちにしときますか?」と言えるのです。

そして、人間は言葉に反応します。もっと言うと、言葉でしか考えることのできない動物です。クロージングという言葉に反応して、「どうしようか?」と考え始めるのです。

実際、商談で重要なのは「考えさせる」ことなんです。お客様は、なかなか本気で考えてくれないものです。

「別に急がない」

「今じゃなくてもいい」

そう思うものです。自分から頼んだものじゃなければ、まあ、慌てる必要が無いです。それだと、契約に進まないのです。そこで、感情を刺激してすぐに考えてもらうためにクロージングを行うのです。

そして、人間は契約をする場合に2つの恐怖心を持つものです。

1.騙されるかも知れないという恐怖心

2.機会損失の恐怖心

我々営業マンが行うのは、1.を消し去って、2.で煽ることです。その為に、急がせるクロージングを活用します。 

「年末だけ!」

「クリスマスキャンペーン」

「決算大セール」 

などなど、年末年始はやり易いです!クロージングを活用できる人間は、年末年始に売上が落ちることが無く、逆に契約数が伸びます。多くの営業マンが年末年始は稼働が少なくて売上を落とします。これは、クロージングを活用していないからだと言えます。 

テンポ・間・クロージングを意識して、商談を来年は行えるようにして行ってください。 

image by: Shutterstock.com

島田安浩(営業コンサルタント)この著者の記事一覧

最初売れない営業マンだった私が、売れるようになり、日本でトップセールスに登りつめ、経営者として株式公開した。その営業ノウハウを、売れる営業の常識と売れない営業の非常識と言う観点で分かり易くまとめた。

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【著者】 島田安浩(営業コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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