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今年から倒産多発と不況が本格化。日本で生き残るために取るべき道は?

長引くコロナ禍に加えてロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格や小麦などの原材料価格高騰など、目先の経済状況に明るい兆しは一つもないように感じます。今後、投資や事業はどのように考えて進めるのがいいのでしょうか。『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江一石さんは、読者が考える日本経済の見立てと今後備えるべきことに答える形で、リスクを回避できる無難な道はどちらか指し示しています。

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日本の経済情勢の行く末について

Question

いつも有益な情報をありがとうございます。質問いたします。いまの日本において、以下のような点が私には気になります。

  1. 我が国の財政はバランスがとれる見込みはなく、更に膨張しそうだ。
  2. コロナ対策で財政は大盤振舞をしている。
  3. 増税という手段はあるが、いまはコロナ禍で増税は簡単ではない。
  4. 輸入物価は上昇しており、卸売物価も上がり始めている。消費者物価も早晩上昇するだろう。
  5. アメリカは利上げをするが、日本は難しそうだ。しかし、国債の受け手がいないときは金利は上がらざるを得ない。
  6. 米国との金利差で円安は進むだろう。

このようなことを考えると、来年くらいには日本の経済の状態はいまとは大きく変わっているように思います。それに備えて何をすればよいか?以下のようなことを考えていますが、いかがでしょうか。ご教示ください。

  1. 株式、金地金などの現物資産をもつ。(地方の土地はダメだろう)
  2. 借金はしたほうがいい。(固定金利ならより良い)
  3. 企業を経営している人は、価格を上げることが出来る商売なら、生き残りは出来そうだ。

永江さんからの回答

日本の経済情勢としては来年と言わず今年から倒産が多発して不況が本格化すると思います。その中では、借金はせず手持ち資金で生き残るために事業の差別化を進め、投資は日本株・円から海外株式・外貨に変えていくのが無難でしょう。

よく言っていますがバブル崩壊のときも倒産が増えたのは3年経って企業が借金を返せなくなってからでした。今年でコロナ禍に入って2年が経ち、夏には貸付の返済が始まる企業が出ます。普通なら貸さない倒産するような経営状況にあった会社に貸していたので、借金した会社はお金を返せず倒産する以外になくなるので、来年と言わず今年から倒産件数が増えて不況が加速するだろうと予想します。

おっしゃるように物価も上がり、鎖国政策で経済力は落ちます(わたしが総理大臣なら即刻入国規制も撤廃してインバウンドでコロナ感染も少なく安全な日本をPRして経済を回しますが)。

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そうした経済環境の中で頂いた方針についてコメントすると……まず、投資については、純金は上がっていますが、株式は日本株と円は日本に未来がなくボロボロになるので、買うなら海外株式、通貨も円ではなくドルなど外国通貨にした方が良いでしょう。貯蓄の全額を一つの国に寄せるとリスクがあるので複数の国・海外株式に分散投資しておくべきです。

また、借金はしない方が無難ですね。基本的にインフレなら給料が上がるので借金した方が得になるはずですが、今回はスタグフレーション(物価上昇と不況の同時進行)なので、借金した後に不況が加速してビジネスが傾いたら倒産・自己破産するしかなくなってしまいます。

生き残るためには、値上げできるかどうかより差別化できているかの方が重要です。コロナ前ならやれていた大して美味しくもない商店街や駅前にあるだけで営業できていたような飲食店なんかは絶対に生き残れません。

まとめると、借金はせず手元資金で事業や職業の差別化を進めて不況が来ても稼げるようにして、投資に回せる収益は外貨や海外投資に回すのが無難な道だろうと思います。

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image by: Shutterstock.com

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