国際社会から孤立するプーチン。ロシアが「経済的に破綻した核武装国」となる日

 

もう一つの話。もう一点は、戦域にロシア兵ではなくて外国の兵隊を導入するということを発表しています。すごい話ですよ、これ。(ニュースなどでも)割とサラっとそのまま通してしまっているものが多いですが。ロシア兵がたくさん死んでいるということですよね。本会議ではウクライナから、あるいはロシアから出てくる情報はインチキが多いのだというふうな話をされていますが、いまやほとんどの人がスマホを持って目の前の状況を撮影できるというところからいろいろな情報が出てきているので、それらをすべからくフェイクと言うのは間違っていると思うんですね。たとえば戦場、最前線の映像などはBBCのニュースなどを見ていればいくらでも出てきますし、そこにはおそらくはロシア兵に撃ち殺された市民の遺体であるとか、あるいはロシア軍は非常に単純な攻撃をしてくるようなのですが、単純に突っ込んできたためにその場で射殺されたロシア兵の遺体であるとか。さらにはケガをした子供が病院で血だらけになっている映像であるとか、いくらでも出てくると思います。

ロシア兵に関しては500人くらい死んでいるとロシア国防省も認めているようですが、そんなもんじゃないだろうと。一説には死者が2万人に近づいているのではないかという話がありました。ごく最近公表された、BBCのニュースで出てきましたが、ロシア軍の戦車隊がキエフに向かって進軍しようとしているところをウクライナ軍に待ち伏せされて、どうもあれは例の対戦車ミサイルではないかと思うのですが、煙の広がり方から見て、真上から落ちてきている。ロシア軍の戦車が破壊される映像がありますけれど、相当犠牲が広がっているのではないか。そうするとロシア兵の死者が増えると、国内で遺族あるいはそのこと自体に反応する人たちがたくさんおられると思うんですね。遺族はもちろん、そうでなくても「こんな戦争はやめてくれ」という声が大きくなる。(外国兵の導入は)それを避けるのが目的と考えられるわけですけれど、同時に、例えばゼレンスキー大統領の暗殺計画が浮上しましたが、三つのグループがウクライナに入り込んでいるという話でした。そのなかにはチェチェンの暗殺部隊が来ていたという話(悪名高きカディロフの手下だったようですが、全滅したようです)、チェチェン紛争の時にもチェチェン内部でロシアに呼応して残虐行為を働いたものたちがいた。そういう人たちも今度の動きの中に含まれるのかもしれない。恐ろしいのはベラルーシとかですね、あるいはプロの戦争屋ですよね、そういう人たちを使って、動員しようとしているのか。そうなるとですね、戦争の目的自身が強く疑われることになる。大勢の人がそのように思うようになるのではないかと思います。ウクライナを侵略しているロシアの傭兵部隊とウクライナ軍が戦っているのだとしたら、これは一体何なのかという気がしますよね。

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