プーチンが死ぬまで続く。ロシアの核使用で始まる“戦争の時代”

 

そして、東部地域のウ軍レーダー網として、MQ-9リーパーがウクライナに供与されたことで、それに大型の監視レーダーを載せて、東部の防空システムに組み込むようである。

これにより、東部地域でも低空飛行のロシア軍機でも捕捉されることになる。徐々にウ軍の反撃体制が整い始めている。装甲車も多数ウ軍に供与されている。それに比べて、ロシア軍の歩兵装甲車はなくなり、普通のワゴン車が使われている。装甲車不足になっているようである。

このまま、長期戦になると、ロシアは物資不足と兵員不足になる。すでに、予備役は徴集を開始しているが、それでも不足して、特殊軍事作戦から大祖国戦争にして、ロシア国内で本格的な徴兵を開始するようであるが、戦車兵の訓練には1年程度かかる。

このため、ロシアは周辺同盟国に参戦を依頼しているが、北朝鮮は参戦する可能性がある。軍活動への支援金と装備と交換で戦争に参加することになるし、アルバニアなども参戦する可能性がある。

というように、ロシア軍だけではなく、ロシア同盟軍が参戦することになるが、中央アジアとベラルーシは参戦しないようだ。特にカザフスタンは、5月9日「ソ連、対独戦勝記念」の式典を中止する。明確な脱ロシアである。

手の震えがあるパーキンソン病に冒されているプーチンは時間がない。プーチンは自分が死ぬまでにウクライナを屈服させたいようである。時間との勝負なのであろう。

このため、世界世論でロシアが悪者になっている問題点を把握して、味方を増やすべく、G20に出席の予定という。直接世界の指導層にウクライナ侵攻の背景を説明したいようである。

歴史的に見ても、日中戦争が長期化して、補給路のベトナム国境地域を封鎖するために、戦争を拡大した事例があり、それと同じような志向がロシアの今の指導層に出てきてもおかしくない。戦争の拡大で、日本は米国を敵にするが、ロシアもNATOを敵にする可能性が高い。

ということで、ロシアが負けを大きく意識した時点で、ポーランドなどに核ミサイルを打ち込む可能性があり、心配である。いつになるのかだが、まだ1年程度先かもしれない。このため、米国防総省高官は、現時点でロシア核兵器使用の脅威はないと認識しているようだ。

しかし、この事態が起きると、世界戦争になる。核ミサイルの打ち合いとなり、ロシアは徹底的な破壊になる。日本も北方4島への出兵になるし、米軍は第2戦線構築でシベリア侵攻になる。その援護を日本が行う。

この事態になると、北方4島には少数のロシア軍守備隊しかいないので、簡単に征服できる。このため、ロシアは言葉で日本を脅すしかない。ロシアは自分の弱点である第2戦線構築を恐れている。

このため、シュルツ独首相が、この時期に急遽日本を訪問して、日独連携を確認したのだ。ドイツが中国とロシアとの関係を見直して、日本との関係を重視することにしたようだ。続いて、EUのミシェル大統領とフォンデアライエン欧州委員長が5月にも訪日予定である。

というように、ロシアの東西で挟み撃ちにする第2戦線構築に、日本が大きな力になるので、今から日本を重視してきやのだ。徐々に日本の重要性がEUでも認識されてきた。

世界は、ロシアのウクライナ侵攻で大きく変わったことを、日本も肝に銘じる必要がある。

「戦争の時代」はプーチンがパーキンソン病で死ぬまで続くことになる。次のロシア大統領になる予定のメドベージェフも戦争を続けると、10年以上も続くことになる。

国内外の動向をリアリスト(現実主義)の観点から予測・評論する、津田慶治さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

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