プーチンが死ぬまで続く。ロシアの核使用で始まる“戦争の時代”

 

世界大戦後の世界は

とうとう、専制主義国対民主主義国の世界大戦への覚悟をする必要になった。ロシアの苦戦を見て、中国はロシアとともに参戦するとは思えない。

ということは、ロシアが世界大戦に負けた後の世界を見ることになる。戦後は、ロシアも民主主義国になり、中国は民主主義国群に包囲されることになる。

迂闊に台湾への侵攻ができなくなるし、ロシア兵器模倣で近代化が遅れている陸海軍の装備も新しくしないと、民主主義国との戦いに勝てない。このため、侵略自体が当分できなくなる。

もう1つ、NATOまたは、NATO的な集団安保体制ができて、その組織に民主主義国全体が加盟するので、このNATOに戦いを挑むことは難しい。このNATOに台湾は加盟するはずで、その意味でも中国は、台湾侵略が難しくなる。

民主主義国群内部では、グローバルで活躍する人とローカルな人が分離するが、グローバルな人たちは人口の10%であり、その国では少数派である。そして、国の中で党派対立が起きることになる。

その兆候として、フランスではルペン氏とマクロン大統領であり、米国でもトランプ氏と民主党や共和党主流派などの国際派の対立である。

しかし、1つの国では、ローカルな人の方が多数を占めるので、グローバル派は、数の上で多いローカルな人たちをなだめるために、社会福祉を充実させることになる。

グローバルな人たちは、国際的に活躍する人であり、会社も世界企業になり、国の経済とは切り離されている。このため、国の経済を拡大させるインセンティブがない。しかし、グローバルな人たちが国の舵取りをするので、その意味で、国とかかわることになる。

このため、グローバルな人たちは、経済的合理性から国同士の戦いはしなくなり、グローバルな人が経営する世界企業同士の戦いになる。国はいくつの世界企業を持つかで経済規模が決まる。

しかし、経済合理性のない専制主義国は、ローカルな人たちで国の指導をするので、国の経済規模を大きくすることが重要であり、領土拡張という手段も使うことになる。領土拡張という行為は、戦争を意味するから問題である。

このため、戦争なるので、専制主義国を警戒する必要が民主主義国群にはあるのだ。

根本にはグローバルな人たちとローカルな人たちの戦いともいえることである。そして、グローバルな人たちが世界を指導することになるとみる。専制主義国も、早く民主主義国家群に参加しないと貧乏な状態のままになる。

さあ、どうなりますか?

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image by: Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

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