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パパ活界隈で梅毒が大流行。20代女性に急増&出会い系アプリで数珠繋ぎ、簡単に性行為したが故の大きな代償

欧米では「サル痘」が流行しニュースになっているが、日本では20代前半の若い女性を中心にある性病が流行しているという。その背景には、若い女性たちの性に対する意識が低く、性行為が単なる「手っ取り早く稼ぐための手段」でしかないことが影響しているようだ。

パパ活&マッチングアプリで梅毒が蔓延

若い女性たちの間で急増しているという性病は梅毒。中高年の方たちからすれば、「何で今ごろ梅毒?」と思うかもしれない。

梅毒とは「梅毒トレポネーマ」という細菌が性的接触により起こる感染症。コンドームなしの性交だけでなく、ディープキスだけでも感染してしまうというからその感染力の高さが分かるだろう。

日本では2021年に過去最多の7873人という感染者数が報告された。国立感染症研究所の「日本の梅毒症例の動向について」というレポートでは、2022の第1四半期だけで昨年を上回る勢いであることが報告されている。

1940年代にペニシリンが開発されたことにより、日本では急激に減少したため、人によっては「過去の病気」と思うかもしれない。そんな梅毒がなぜ、今になって急増しているのだろうか。

そこには若い女性が気軽にやっているパパ活や出会い系アプリの横行といった背景があるようだ。

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若い女性たちの低すぎる性意識が招いた悪夢

「ゴムあり2万、ゴムなし3万」ーーパパ活などをしている若い女性たちが口にする言葉。これが象徴するように、もはや避妊具なしで性行為をすることは一部の女性たちにとって何の抵抗もないのかもしれない。

10~20代の女性はマッチングアプリやパパ活で男性と知り合い、避妊具をつけない“オプション”をつけることで、より高額な金を男性たちから貪り取る。性病にかかる危険性より、いわばお金の方を重視しているのだ。

ひとりの女性が梅毒に感染してしまえばあとは数珠繋ぎ。指数関数的に増えていき、現在の状況に繋がっていることは言うまでもない。

WHOは2016年の調査で世界中で年間に630万人が梅毒に感染したと発表している。世界的に見れば梅毒は沈静化した感染症ではなかったのだ。

ちなみにこのデータではトリコモナス症、性器クラミジア感染症、淋病、梅毒を合わせると世界で年間3億7600万人が感染したといわれる。

再び増加に転じているにもかかわらず、日本では梅毒治療のためのペニシリン注射が許されず、ペニシリン系の抗生物質の内服薬だけが許されていた。

梅毒治療のための抗生物質は症状に応じて2週間から12週間。その期間、忘れずに服用しつづけるのは並大抵のことではない。

さらに一旦症状が治まってしまうと、服用をやめてしまう人もいる。そのため、ひそかに梅毒が進行してしまい、気がつくと手遅れになる場合もあるだろう。

医療団体の要望が通り、ようやく2022年1月にファイザー社のペニシリン注射薬「ステイルズ」が認可され早期梅毒の治療が前進した。とはいえ、当事者の自覚がない限り、感染を食い止めることはできない。

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人気アイドルグループの次世代エースと期待されていた逸材が過去にパパ活を行っていたことが発覚するなど、若い女性たちの売春に関する意識があまりにも低い。パパ活などというかわいらしいネーミングが悪影響を及ぼしていると言わざるをえない。

しかし、梅毒の恐ろしさを今に伝えるエンターテインメントを多くの人が視聴したはずだ。それは昨年末から放送されたばかりのアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』。「梅毒」とははっきり明示されていないが、敵の鬼たちは梅毒感染者であることが暗示されている。

もはや誰でも簡単に性を切り売りしてしまう時代。梅毒に収まらず、今後はもっと重篤な性病が蔓延してしまうかもしれない。

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