多くの店がやりがち。なぜ飲食店のアプリはことごとく失敗してしまうのか?

 

<顧客管理>

アプリを通じての顧客管理はどうか。フリー来店の業態で一番検討するやつですね。予約型業態などだと「トレタ」を筆頭に「予約・顧客管理台帳」は今は一般化しました。

しかしフリー型業態にとっては少しでも顧客管理を行うことでLTVを上げたい!という思いが出てきます。ここで考えるのは「顧客管理」で何をしたいか?です。

例1)来店頻度別でのクーポン

いわゆるポイントカードですね。上述の通り「LINE」で出来てしまいます。敢えてユーザーにとって不便なアプリでそれをやるか?と見ると投資対効果も悪いです。

例2)最終来店別での離脱防止

これはLINEなどでは難しいので確かにアプリの活用が良いと言えます。しかしここからは費用対効果の視点です。

アプリにいくら投資するか?という問題ですがやりたい事をしようとすると200万円前後。アプリを通じて200万円の粗利アップができるか?です。

仮にカフェ業態としましょう。

客単価 :500円
粗利額 :325円(粗利率65%)
必要客数:6,153人

アプリを通じて6,153人の追加集客ができるなら、やってみよう!という意思決定になります。これが離脱防止のみで考えるなら、離脱防止の平均的な反響率は5%です。

これで考えると、

・約12万人=6,153人÷5%

1年で離脱候補のお客様がいらっしゃれば、試してみてもとなりますが、事業規模が必要になりますよね。

業態にもよりますが、この辺りの成果を感じたのは単体業態(低単価・店舗数多い)な年商30億円以上のご支援先くらいでした。

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