「少女支援」なぜシャブ漬けに?元ヤクザNPO牧師がキメセク逮捕…覚醒剤を尿から検出、社会運動標ぼうゴロに怒りの声

2022.12.13
by たいらひとし
 

「通常の何十倍もの快楽」が優しい牧師を狂わせたか

一旦ハマったが最後、覚醒剤を手放せなくなる原因の1つとして挙げられるのが、覚醒剤を注射して行うセックス、いわゆる「キメセク」がもたらす強烈な快楽だ。

元麻薬取締官(マトリ)の薬物アドバイザー・廣畑徹氏は、2020年放送の「じっくり聞いタロウ」(テレビ東京系)で、沢尻エリカ逮捕のきっかけともなった違法薬物「MDMA」(覚醒剤と似た化学構造を有する)を用いた性交の恐ろしさに警鐘を鳴らしている。

それによると、MDMAを“キメた”状態での行為は、通常の行為と比較して何十倍もの快楽を得ることができ、「相手と話がしたくなり、共感を持つ、仲良くなれる、肌も敏感になる。ずっとイキっぱなしになる」のだという。

一体感を高める目的で、カップルが半分ずつ使用することも多いというが、このような薬物の使用が悲惨な死亡事故を招いたケースは複数あり、決して手を出してはならないものだ。

暴力団時代に覚醒剤を自ら使用していたという森容疑者もまた、「今回を最後にしよう」と思いながら、覚醒剤の使用を繰り返してしまう中毒状態だったのかもしれない。

「私たちは『買われた』展」や「Colabo」との関係は?

「私たちは『買われた』展」とは、未成年者を含む女性たちが様々な事情から売春に追い込まれている実態を広く世に問う企画展で、女性たちの写真や過去の体験談を綴った手記などを各地で展示するもの。

10代の女性を支援する一般社団法人「Colabo」が、手を挙げた個人や団体に作品素材を貸し出す形で各地で開催されており、このうち2018年の神戸展を森容疑者のホザナ・ハウスが主催した。ホザナ・ハウスで生活している少年少女たちも準備を手伝ったという。

この事実がSNSで拡散したことにより、「あの展示は胡散臭いと思っていた」「同じ穴のムジナか」などの批判の声が一部で上がっているようだ。

しかし当然のことながら、未成年者や女性を支援する個人や団体のすべてが、森容疑者のような悪事に手を染めているわけでは決してない。展示内容に対する好き嫌いは個人の自由だが、その点は十分に理解しておく必要があるだろう。

今回の森容疑者の逮捕について「Colabo」は、代表の仁藤夢乃氏が森容疑者と会ったのは2回のみで、Colaboから森容疑者の団体に女性を紹介したり保護を依頼した事実はなく、その他イベント等での交流もなかったと説明(PDF)している。

二次元好きのフェミニストはダブルスタンダード?

ただ、そんな感情的な「誹謗中傷」に混じって、気になるコメントもいくつかあった。

特定の個人や団体を名指ししているわけではないようだが、「なぜ女性支援団体やツイフェミの類は、こういう事件に対してダンマリを決め込むのか?」「広告ポスターを性的だの女性差別だの批判する連中ほど、いざというときに頼りにならない」といった指摘だ。

たしかに言われてみれば、アニメの女性キャラクターが「巨乳すぎる」とか「パンツを履いていない」とか、ネットでよく見かける炎上騒ぎの類など、現実の世界で起きている女性搾取(今回の「キメセク」事件などはその典型だろう)に比べれば、心の底から本当にどうでもいいことのような気もしてくる。

有識者に言わせれば「それはそれ、これはこれ」なのかもしれないが、果たしてあなたはどう感じるだろうか。

image by: 森康彦容疑者フェイスブック

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