海外移住して気づいた。必要なのは語学力よりも「まいっか」と諦める力

Surprised young asian woman. Shocked girl.
 

海外旅行でもこの力はけっこう身につくのでは

私も昨年の夏、時刻表を眺めつつ欧州の旅をしましたが、ドイツでは電車が遅れまくり、食堂車でご飯を食べようと思ったら「色々壊れててカプチーノしかありません」と言われました。

英国では電車が「キャンセル」され、フランスでは電車が途中で故障して立ち往生し、炎天下の中、ホームで待つ羽目になりました。頼みの綱だと思って夜行バスに乗ったら、これも途中で故障し、夜中に乗り換えたため、乗り換えたバスにパスポートを忘れるという悲惨なことになりました。

なのに人々は怒りもせず、静かに淡々と待っています。

でも不思議と、不便でも不幸ではないのです。

これはマレーシアでも同様です。私は東京にいたとき「不便=不幸」だと思い込んでいましたが、「まいっか」と諦めてハードルを低くするだけで、問題は消えてなくなります。

そして、「世界にはそんな場所もある」とわかると、「うるせー、こまけえことはいいんだよ」的な下町おっさん心理になり、それなりに生きやすくなると思うのです。

※本記事は有料メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』2023年2月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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文筆家・編集者。金融機関を経て95年アスキー入社。雑誌「MacPower」を経て以降フリーに。「ASAhIパソコン」「アサヒカメラ」編集者として主にIT業界を取材。1990年代よりマレーシア人家族と交流したのときっかけにマレーシアに興味を持ち11年以上滞在。現地PR企業・ローカルメディアの編集長・教育事業のスタッフなど経てフリー。米国の大学院「University of the People」にて教育学(修士)を学んでいます。 著書に「東南アジア式『まあいっか』で楽に生きる本」(文藝春秋)「子どもが教育を選ぶ時代へ」「日本人には『やめる練習』が足りていない」(集英社)「いいね!フェイスブック」(朝日新聞出版)ほか。早稲田大学法学部卒業。

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