世界の有名人に学ぶ「少ない収入」でもマイペースに隠居する方法とは

Senior couple on mowed field of wheat
 

話を隠居に戻す。本来、隠居は庶民には手が届かないような気がする。古来、隠遁生活とは、官職を捨てたり、財産を捨てて地の果て、海の果てまで行って仙人のように生きることを意味した。

しかし、言いたいのは、日本という国は、セレブやお金持ちが隠遁生活を送るのに適しているだけでなく、一般の人が隠居生活を送るのにも適しているということだ。隠居とは、近年中国の寝そべり主義することとは違い、自分に合ったライフスタイルを積極的に選び、人生を満喫することだ。

隠居ライターの大原扁理さんの著書『20代で隠居 週休5日の快適生活』を読んだ。少ない収入で、最も自由で楽な生活をすること。隠居を人生の信条とした。20代前半は東京でアルバイトをして生計を立てていたが、その後、あまりの大変さとストレスに耐えられなくなる。25歳の時、週に2日介護の仕事をし、残りの時間はお茶を飲んだり本を読んだりして過ごした。

その後、台湾に移り住み、数年間、隠居生活を続けた。この2年間は、コロナや両親の介護の必要性から、日本に帰国して隠居生活を送り、本を書いている。社会と一定の距離を置き、マイペースな生活を送っている。

近年、大原扁理さんのように、地方で隠居生活を送る若者は少なくない。地方は特に高齢化が進んでいるため、若い労働力が特に不足している。その結果、多くの若者が、地方政府の呼びかけに応じ、サラリーマンの重い鎧を翼の羽に変えて、広大な田舎に出向き、見事に隠居生活を送っている。彼らは自分たちで食材や野菜を育て、山と川と海を満喫している。このような隠居は地方の活性化に貢献していると思う。

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