早朝に緊急地震速報が鳴り響くも「気づかなかった」「またかよ」…地震をナメている日本人を大震災が襲うとき

2023.05.11
 

11日午前4時16分頃、千葉県南部を震源とする最大震度5強を観測する地震が発生した。震源の千葉県だけでなく、東京都・神奈川県の一部地域でも震度4の揺れがあり、早朝に鳴り響く「緊急地震速報」に飛び起きた人も多かったのではないだろうか。SNSには、先日石川県で発生した最大震度6強の地震との関連を疑うとともに「大地震の前兆なのでは」という不安の声が上がっている。 

「立て続けに地震」「南海トラフの前兆?」ネットにあふれた不安の声

今回は明け方に発生した地震ということもあり、人々への影響も大きかったよう。最大震度4を観測した品川区に在住の男性はいう。

「音が鳴ってすぐに大きめの横揺れがきたのでびっくりしました。先日、石川で大きい地震があったので少し不安ですよね。ちなみに、地震後は地震速報のあの音が頭にこびりついて一睡もできず。そのまま仕事に行ったのでとても眠いです(笑)」

SNSでも、「中途半端な明け方の地震速報で寝られなくなった」「緊急地震速報で起きてしまって眠い」といった投稿が複数見られる。

また、「立て続けに地震…日本大丈夫?」「どんどん東に来ている気がする」「南海トラフもそろそろ…?」といった、大きい地震が続いていることを不安視する声もある。

Twitterアカウント『NHK生活・防災』は地震発生後、

千葉県で震度5強の揺れを観測した地震ですが、南海トラフで想定される巨大地震とは発生場所が異なり、直接関係はありませんし前兆とする根拠もありません どうぞご冷静に願います ただ、南海トラフについての理解を深め、対策をとることはいいことですので、ぜひ進めて下さい

と投稿。これにより、人々の不安は少なからず解消されたようである。

また、「地震雲を見た」という地震の前兆を疑う投稿が拡散されたようだが、地震雲=地震発生の科学的根拠にはならないことをニュースサイトが掲載している。

つまり今回の地震では現状、より大きな被害が発生する可能性が高い「大地震発生」との関連は確認されていないということである。

「寝てた」自慢ツイート多数

しかし、そもそも「地震への警戒心がなさすぎる」人も一定数存在する。

「職場の後輩に今朝の地震の話をしたら、『寝てました。気付かなかったっす』と言っていました。まあ、地震が多い国だし過剰に心配するよりはマシなのかもしれないけど、こいつ大丈夫かなとは少し思いますよね」(前出の男性)

ネットでも「地震あったんだw寝てたw」「すぐ二度寝」「地震気付かんくらい熟睡しとった」「地震気が付かなかった。大きいの来たら死ぬかもw」といったノンキな投稿も多く確認することができた。

地震大国に住む日本人は他国と比べて地震慣れしているのは間違いない。だが、楽観視しすぎるのは危険かもしれない。

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