「日本人お断り」にはダンマリ。「中国人お断り」に過剰反応する男性の正体

Segovia,,Spain,-,December,12th,2015:,Group,Of,Asian,Tourists
 

東京都内の飲食店店頭の「中国人入店禁止」表示を問題視した中国人インフルエンサーが、同店に押しかけ抗議する動画が話題となっていることをご存知でしょうか。そんなニュースを取り上げているのは、台湾出身の評論家・黄文雄さん。黄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で今回、むしろ中国のほうが「日本人お断り」を掲げる店が多いという事実を指摘するとともに、世界各地で中国や中国人への憎悪が拡大する理由を解説しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年12月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

「日本人お断り」は容認、「中国人お断り」に怒る人たち

「中国人お断り」の日本の店に突撃する中国人男性、その結末は…

東京都内の中華料理店が「中国人お断り」という張り紙をしたことに激怒した中国人男性が、店主に対して「違法だ」と叫び、さらに警察を呼んで大騒ぎする動画が話題となりました。

中国人男性は「ヘイトスピーチで違法だ」「国際問題になる」などと主張したそうですが、店主からはもちろん、警察からも「特定の人を入れるかどうかは店の判断で、警察には強制力はない」と言われ、最終的にはその場から立ち去るように言われたそうです。

この男性は、今年8月にも、新宿の飲食店に「中国人へ 当店の食材は全て福島県産です」と書かれたボードが掲示されていたことを差別だと問題視し、警察に通報、店側に表示を取り消させる動画を投稿しています。

日本ではこのように「◯◯人お断り」といった表示は、ほとんど見かけることがありませんが、むしろ中国のほうが「日本人お断り」を掲げる店は多く、報告事例もたくさんあります。台湾の「自由時報」も、日本のネットユーザーが中国で「日本人お断り」を掲げる店の写真を「X」に掲載していることを報じていました。

そこには、「日本人の入店はお断りしています。純粋な個人的コンプレックス」という表示を掲げる焼肉店や、「日本人とフィリピン人、ベトナム人、そして犬はお断り」という表示を掲げる店などの写真が並べられています。

中國店家公告「直白岐視日本人」 日本網友怒罵?無恥雙標!

そもそも、日本の福島原発処理水放出にあたっては、中国は科学的根拠もなく「危険だ」と国内を煽ったことで、中国から日本に多くの嫌がらせ電話が殺到し、社会問題にもなりました。そうした事態からすれば、中国人を飲食店に入れることをリスクだと考える日本人が多くなっても仕方ありません。

福島県近海の魚介類を使用しているということを理由に、店内で大騒ぎされる可能性もあるからです。

日本国内での「中国人お断り」の表示が国際問題になるというなら、この中国人男性はまず中国国内の「日本人お断り」の店を回って猛抗議すべきでしょう。日本へ嫌がらせの電話をかける中国人にこそ、その批判を向けるべきです。

それをしないならば、単なる日本に対する嫌がらせの一環、あるいは動画の再生回数を稼ぐための迷惑行為と見られても仕方ないでしょう。

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 「日本人お断り」にはダンマリ。「中国人お断り」に過剰反応する男性の正体
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け