内部の酷いドロドロ具合。いまサッカー韓国代表の中でどんな惨事が起きているのか?

 

一方、太極戦士(韓国の国旗・太極旗から代表チームを意味する)内の葛藤は、単に孫興民と李カンインだけの問題ではないようだ。彼らの他にも、一部の海外派とKリーグで活躍するベテランの間で大声を張り上げる場面もあったりし、何人かが大声で争うのを現場取材陣も確認している。

代表チーム内の新旧世代の葛藤は、実は古い話だというのがサッカー界のもっぱらの噂だ。孫興民、金ヨングォン(34、蔚山)、金ジンス(32、全北)、李ジェソン(32、マインツ)ら30代の選手グループと、金ミンジェ(FCバイエルンミュンヘン、DF)とファン・ヒチャン(ウルバーハンプトンワンダラーズ、FW)、ファン・インボム(28・ズベズダ)ら96年生まれのグループがそれぞれ練習の度に別々に集まるという話は随時出てきた。

海外派と国内派の間もぎしぎししている。昨年11月、中国とW杯予選を行った後、欧州派選手たちが韓国に早く帰ろうと、自費でチャーター機を借りて帰国したことは、そのギャップを見せてくれた事例だ。アジアカップの現地練習場では、ある欧州組の攻撃手が「あまりにも強くタックルをしてくる」とし、Kリーガーの守備手にボールを蹴りながら怒る姿が目撃されたりしていた。

昨年3月にはソン・フンミンが「代表チームに選ばれて光栄」というコメントをソーシャルメディアに載せると、キム・ミンジェが突然ソン・フンミンのアカウントを「アンパル(購読取り消し)」し、両選手の不和説がふくらんだこともある。

イ・ガンインはこの日、報道が波紋を呼ぶとインスタグラムに「アジアカップ準決勝を控えてソン・フンミン先輩と言い争いをしたという記事が報道された。いつも私たちの代表チームを応援してくださるサッカーファンに大きな失望を与えた。本当に申し訳ない。私が先頭に立って先輩たちの言葉によく従うべきだったが、サッカーファンに良くない姿を見せることになって申し訳ないだけだ。私に失望された多くの方々にお詫び申し上げる」と書いた。しかし、喧嘩の当事者である先輩のソン・フンミンと代表チームの同僚たちには謝っておらず、また別のわだかまりを醸し出している。

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