今回の事件をめぐり、クリンスマンの統率力が再び俎上に載せられた。代表チームを引き受けた当時、戦術的力量は多少足りないが選手たちに動機づけをよくして疎通に優れたマネージャー型司令塔という評価があったが、結果的にこれさえも不十分だったのではないかという指摘だ。
協会は15日午前11時、戦力強化委員会を開き、今回のアジアカップの結果を評価する。大会を終えて帰国して2日後の10日、自宅がある米国に出国したクリンスマン監督は、画像で会議に参加する予定だ。この日、クリンスマンの去就について本格的な議論が行われるものと見られる。
ファンらはソン・フンミンのSNSを訪れ、「頑張ってください。幼い後輩たちを率いて主将をやるのは苦労が多いね」、「10年以上見せてくれたフンミンです、あなたの人間性を信じる。心から謝罪を必ずもらって、これからは後輩たちには必要に応じて厳しい時には厳しくするように願う」、「サッカー協会の言論プレーやうわさにストレスを受けずにサッカーにだけ集中してください」等の応援コメントが残された。
一方、イ・ガンインのSNSには彼を非難するコメントが相次いだ。彼らは「キャプテンにあえて逆らうのか? イ・ガンインをまた見ることになるのはいやだ」、「チームは無戦術かつ無対策なので互いの疎通がもっと重要だったはずだが、卓球がそんなに大事なのか」、「そんな
に卓球がしたかったのか」、「卓球選手に転向しろ」等、イ・ガンインを嘲弄するコメントの山となった。
一丸となって戦っても相手に勝つのは容易ではないこうした大試合であるが、四分五裂した太極戦士らのせいで代表チームはついに破局を迎えた。アジアカップを通じて最悪の指導力を見せたクリンスマン監督は、戦術の不在とともに、選手団管理でも深刻なリスクを露呈した。
前述のように大韓サッカー協会は15日、戦力強化委員会を開き、クリンスマン監督の進退を決めるものと見られる。監督の更迭もしかりだが、これから韓国の代表チームが一つになって進むことができるのかさえ危ぶまれる状況となっている。これほどまでに酷い内部状況であったとは、驚き以外の何物でもない。
「2026 FIFAワールドカップ」のアジア2次予選の最中にある現在、韓国チームがどのような対策を立てて進んでいくのか、目が離せない状況である。(news1、朝鮮日報など参照)
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