浜松市冨塚協働センターの野嶋京登さんは「地域コミュニティの原点は楽しい時間を共有すること」として、そのために「1.エリア特性を知る」「2.声・要望・提案などを受ける」「3.声・要望・提案などをカタチにして実現する」「4.相互交流・みんなのために何かやろう!」のプロセスを提示した。
「一番大事なのは、信頼関係を築く」こととし、関係する人の名前を知ることはもちろん、特技を知ることの効果を話した。
同センターでは「あおぞら公民館」「ワークショップヤーヤーヤー」「ゴミゼロフェスタ」等の多くのイベントが開催されており、「やりたいことをかなえさせる」ことで「多様な人が来るのではないでしょうか」と話した。
これらを「イベントで終わりにするのではなく、どうやっていくか」を考えること、「声・要望をカタチにして実現」することで結果的に「生活・地域・社会の課題解決の糸口になる」と整理した。
一方で誰でも集う場所としては福祉領域との連携は欠かせないが、浜松市社会福祉協議会浜松地区センターの鈴木光昭さんの説明では、地区社協の活動として「見守り」「居場所」等が重要で、家事支援活動は35地区で展開、地域カフェも広がっているようだ。
これは生活支援体制整備事業として地域での生活支援の位置づけで、「重層的支援体制事業」を実施しており、これは複雑化・複合化したニーズに対応する包括的な支援体制を整備し、個別の支援と地域への支援を通じて行うもの。
「包括的相談支援事業」「多機関協働事業」「アウトリーチ等を通じた継続的支援事業」がある。
鈴木さんは、これらの事業を通じて「他業種・他職種との関わり合いに新たな可能性」を見出しているとし、「お互いののりしろが力になっていく」と話す。
協働センターとの連携はこれからの課題だが、福祉と協働センターが大きな目標を共有できれば、その融合は必ず面白い化学反応をもたらすと思う。
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