山地酪農を日本でイチから作り上げた男が語る「奇跡の牛乳」の作り方

 

──どうして牛乳が苦手な方でも飲めるのでしょう。

(吉塚) 
お腹がゴロゴロする原因になる乳糖の量は、よその牛乳と変わりません。では何が違うのかと考えると、一般の放牧地では数種類の牧草だけを与えるところを、ここの牛は春から秋、自然に生えてくる旬の野草を相手にしている。ニホンシバを中心に50種類くらいです。牛が食う草の質、ここが牛乳が違う理由でしょうね。

日本の酪農で使われる濃厚飼料の自給率は13%と言われます。ほとんどの輸入飼料は長い距離を船で運ぶために農薬を散布されてしまうものです。

その点、うちは野草と自前で栽培する牧草で100%自給です。戦争などの影響で飼料も肥料も高騰していますけど、ほとんど影響がありません。

──独立経営ができていると。

(吉塚) 
日本の山地は、我われ人間が何もしなくても、夏には夏の草、秋には秋の草と、四季の野草が生えてきます。放っておけば草は雨と日の恵みを受けて木になって、山を覆ってしまう。

やせ地に見えても、それだけの自然力があるわけですよ。牛の力と山の自然力のフル活用。ここに、おいしくて安全な牛乳ができる理由、私が目指す「山地酪農(やまちらくのう)」の神髄があるんです。

※全文は最新号でご覧ください。山地酪農を実現する道のりは、並々ならぬ苦労、試練の連続だったといいます。
詳細はこちら→ https://www.chichi.co.jp/info/chichi/pickup_article/2024/202406_yoshizuka/

image by: Shutterstock.com

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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