芸能界引退に追い込まれた中居正広の女性トラブルをめぐり、フジテレビは27日に臨時取締役会を開催し、さらに同日16時から記者会見を行う予定。一連の騒動では“物言う株主”のダルトン・インベストメンツがフジに強い圧力をかけているが、港浩一社長の退任だけで済ませるつもりはないとみられる。「中居のSEXスキャンダル」や「女子アナ上納疑惑」よりも厄介なフジの「もう1つの暗部」について、ジャーナリストの山岡俊介氏が主宰する『アクセスジャーナル・メルマガ版』が報告する。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:<ミニ情報>米ファンド、「中居騒動」で第三者委員会設置要求──フジTV、さらに頭の痛い問題も
フジテレビ最大の疑惑は「中居」ではなく「反社」だ
大手マスコミ既報のように、今年に入り、タレントの中居正広と女性との性的トラブル関連で、フジTV幹部3人の関与も指摘されるなか、米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ・インク」(ネバダ州ラスベガス市)側が、1月14日付けで、フジTVの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」(4676。東証プライム。東京都港区)に対し、「コーポレートガバナンス(企業統治)に深刻な欠陥があることを露呈している」と指摘し、第三者委員会を設置し調査することを求める書簡を出した。
ダルトンは共同保有する他の2社と併せ、フジ・メディア・ホールディングス株7・19%を保有する大株主。
昨年5月には、株価が低迷しているとして、MBO(経営陣が参加する買収)を要求する書簡を送っているが、フジTV側に拒否されている。
そこに持って来て、今回の中居騒動でさらに株価下落ではダルトン側がピリピリするものわかるが、フジTV側は幹部3人の関与を否定している。
だが、フジTV側にとっては前から抱える別件があり、今回の中居騒動とのW効果で、さらに深刻な事態になり得る可能性もあると懸念しているとの指摘もある。
それは、本紙が独占して報じている、格闘技団体「RIZIN」の試合放映(現在は中止)に関するフジTVと反社会勢力との手打ち疑惑だ。
しかも、その件を告発している●●●●氏は警察にも駆け込み、またダルトン側とも接触している。
RIZINめぐるフジ「反社疑惑」にダルトンも重大関心
そこに持って来て、現在、日本外国特派員協会で記者会見すべく動いているという。
「ブラフとの見方もあるが、実際に動いています。●●●●氏としては、中居問題を好機と取られ、この騒動でフジTVが注目を集めている間に記者会見しないと、と日程を早めに組んでもらう意向です。フジTVにとっては、中居問題より反社疑惑の方が深刻。わが国の大手マスコミは配慮して一切触れませんが、外国メディアなら記者会見をやれば報じるでしょう。前に一度、会見は決まっていた(中止に)し、裏取りも以前よりシッカリしている。ダルトンはこの件もわかっており、今も実際は最高実力者といっていい日枝久相談役(87。フジ・メディア・ホールディングス、フジTV両方の元代表)が対策を直々に検討しているとの情報もありますから」(事情通)
会見の日程が決まり次第、本紙ではお伝えするつもりだ。
間もなく休刊、傘下の「夕刊フジ」にも疑惑
(※本項は「福賀中の兜町アンダーワールド(54)」より、夕刊フジ関連のみ一部抜粋)
次に、現在、世間を騒がせている「フジ・メディア・ホールディングス」(4676。東証プライム。東京都港区)傘下の「夕刊フジ」についてだ。同紙はこの1月末をもって休刊となる。したがって休刊後の2月に記事を書くつもりでいたが、最後まで不正をしたいようなので休刊前に取り上げる。
同紙には毎日、株式投資の記事があるが、一部執筆者は以前、記事の銘柄を教えていたばかりか、仕手筋に頼まれた銘柄を載せることもあったという。夕刊紙は早い地域では午後3時前に並ぶため、事前に記事の銘柄が分かっていれば当日には利食えることになる。
それから、これも名前は伏せるが、ある有名人気投資家は――(この続きはメルマガをご購読ください。記事で伏せ字(●●●)にした箇所を含めすぐに全文をご覧いただけます。公益性、真実相当性があれば相手が大物政治家でもアウトローでも恐れず報じる『アクセスジャーナル』はあなたの支援を必要としています)
(本記事は『アクセスジャーナル・メルマガ版』2025年1月27日号を一部抜粋、再構成したものです。この号では下記の内容を掲載しています。初月無料でお読みになりたい方はぜひご登録下さい)
- <ミニ情報>米ファンド、「中居騒動」で第三者委員会設置要求──フジTV、さらに頭の痛い問題も
- 玉木雄一郎「国民民主党」代表実弟の詐欺疑惑、『週刊現代』でも報道(関連新情報も)
- <新連載>福賀中の兜町アンダーワールド(54)「『夕刊フジ』株式欄について、『クシム』も」
- 「日本製麻」の筆頭株主に躍り出る、米国会社共同創業者はあの大物実業家
- 元衆議院議員、今野智博弁護士の名義貸し事件──共犯の松井被告に実刑判決
※<お知らせ>本紙YouTube版『深層追及』、今週ネタは「三浦瑠麗元夫に実刑(一審)」「VS中務氏訴訟で『中務氏らがお寺に“不法侵入”する証拠映像公開』」
1本は1月14日、業務上横領で懲役6年の実刑判決が下った三浦瑠麗の元夫・三浦清志被告の件。といっても、本紙は大手マスコミの具体性を欠く内容とは異なる。独自取材をしていたので、清志被告は無罪を主張し即日抗告したが、確信犯と思われる。また、この事件をなぜ東京地検特捜部が手掛けたのか? 政治家も関わる「太陽光発電利権の闇」に連なるからだ。何も事件のことは知らないという三浦瑠麗も含め、こうした疑惑につき解説。また、横領したカネの一部が反社会勢力の者へ返済されたことについても言及。
もう1本は、何度も報じている、大阪のお寺「正圓寺」乗っ取り疑惑報道巡る本紙VS中務氏の件。といっても、今回は映像が主体。いまさらながらだが、中務氏、そして中務氏の会社社長(2人とも刑事告訴された)が、社員を引き連れ不法にお寺に乗り込み、お寺総代の加尻氏と口論しているところの2つの映像を入手したので。やはり、映像だと臨場感が違う。それにしても、こんな古典的かつ反社会的勢力がやるようなことを、実業家を名乗る中務氏らが堂々と白昼やるとは驚きだ。
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